ハノイ中央に位置するベトナム軍事歴史博物館は、ベトナムで勃発した過去の戦争について欧米諸国とは異なる観点から知ることのできるすばらしい博物館です。ベトナムが自由を勝ち取るために戦った長く苦しい歴史を今に伝える、膨大な量の戦争の遺物や写真が展示されており、ゲリラ軍や共産軍、現在の国防軍であるベトナム人民軍の歴史について学ぶことができます。博物館の本館がオープンしたのは 1959 年のこと。第二次世界大戦までのベトナムの戦争の歴史を伝えるために作られました。中国およびフランスに植民地化され、日本軍によって占領されていた時代のベトナムについて学び、ベトミン (ベトナム独立同盟) が北ベトナムで生まれた背景や、1945 年の独立宣言に至った経緯について理解を深めてください。来館者の多くがまず足を向けるのが、ベトナムとアメリカとの戦争を記念して建てられた新館です。ここでは、ベトナムでは「アメリカ戦争」と呼ばれ、アメリカでは「ベトナム戦争」と呼ばれる戦争でベトコン (南ベトナム解放民族戦線) が使用した戦術が説明されています。立場によって考えは異なるでしょうが、1960 年代から 70 年代にかけて起こったこの戦争は、ベトナムに決して消えない傷跡を残しました。この博物館はそんなベトナムから見た物語を伝えています。 戦場でとられた写真やベトナム軍が着用していた粗末な軍服をはじめ、武器が不足していたベトナム軍の勝利を後押しした竹やりや手作りの小火器などの武器が展示されているので、ぜひじっくりご鑑賞ください。また、広い中庭には損傷した軍用機や軍用車両がずらりと展示されており、操縦席に乗りこんで、操縦者になった気分を味わうことができます。壊れたタンク、撃ち落とされた B52 戦闘機、戦車などが点々と置かれているので、ゆっくり歩いてみましょう。フランス植民地時代に見張り台として建てられたハノイ フラッグタワー (国旗掲揚塔、現在は博物館の一部) にも、のぼってみてください。てっぺんには、ハノイの街並みを 360 度を見渡す絶景が広がっています。 ベトナム軍事歴史博物館は、ホーチミン廟の南東にあるレーニン公園の向かいに立っています。毎週日曜日と月曜日が休館日で、昼休みは閉まっています。入館は有料で、カメラを持ち込む場合はさらに手数料がかかります。
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