プラヤ デル カルメンは、元はメキシコの中心部「リビエラ マヤ」でひっそりと漁業を営む村でしたが、現在は主としてヨーロッパから大勢の旅行者が遊びに訪れる名所です。人の数は膨れ上がりましたが、肩ひじ張らない鷹揚 (おうよう) な雰囲気は今も変わらない魅力です。
旅行者の大半は防波堤のある白砂ビーチに引かれて訪れますが、地元では「プラヤ」と呼ばれるプラヤ デル カルメンには、ほかにも多くの良さがあります。
一押しは入り組んだ洞窟を形成する地下水脈「セノーテ」の探検。ヒドゥン ワールズ ファミリー セノーテ アドベンチャー パークでは、この素晴らしい海中の世界をダイビング、遊泳、シュノーケリングで堪能できます。マヤ族の遺跡見学を手配しましょう。この地方は全域に数多くの遺跡が点在し、プラヤ デル カルメンでもプラヤカール地域のほか、各地に遺跡があります。町の南にある港で釣り船をチャーターし、広い海で釣り糸を垂れ、運試しをしましょう。
さっとフェリーに乗り、ビーチから見える距離にあるコスメル島まで日帰り旅行に行きましょう。コスメルには、1960 年代にジャック・クストーが世界一美しいダイビング スポットのひとつと断言したサンゴ礁があり、以来ダイビングやシュノーケリングの名所としてにぎわっています。
プラヤに戻り、5 番街を散策してみましょう。この石畳道は、ビーチから 1 ブロックを隔てて延びる歩行者専用のメイン ストリート。通り沿いには多数のレストラン、バー、クラブ、ブティックが軒を連ねています。夜になると、華やかなナイトライフを求めて人が集まり、南端周辺を中心に格別のにぎわいを見せます。クラブの多くは野外スタイルで、深夜まで音楽が鳴り響きます。
亜熱帯に属するプラヤは、ほぼ一年中暖かいか暑いかの気候が続き、平均気温は摂氏 26 度 (華氏 79 度) です。6、7、8 月は暑さが最高潮を迎え、9、10 月はハリケーンで雨が多くなります。
プラヤ デル カルメンでは、必要なものがほぼすべて徒歩圏内に収まっていますが、歩きたくない場合はメキシコ版の人力車とも言うべき巨大な黄色い三輪車「トリシクロ」を雇いましょう。内陸に遠出する計画がある場合は、タクシー、レンタカー、貸スクーターといったオプションもご検討ください。