都市としての活気や利便性と、豊かな自然が共存する魅力的な都市、バンクーバー。街のすぐ北にはカスケード山脈が連なり、高層ビル群の向こうに雄大な山岳景色が広がります。一歩郊外にでれば、豊かな自然が広がり、夏場はハイキングやゴルフ、冬場は広大なゲレンデを舞台にスキーやスノーボードなどのウィンタースポーツを楽しむため、世界中から旅行客が訪れます。
トランスリンクという会社が、市バス、スカイ・トレイン、シー・バスを運行しており、これらを乗りこなせば、公共交通機関で市内のほぼ全ての見所を訪れることができます。また流しのタクシーも多く、拾うときは日本と同様、手を上げてタクシーを停めます。上についているランプが点灯中なら乗車可能です。
街と自然の距離が近いバンクーバーでは、豊かな自然の中でのアクティビティが豊富です。散策ならば、ダウンタウンの西、イングリッシュ湾に突き出した半島に作られたスタンレー・パークや、夕陽の美しさで知られるイングリッシュ・ベイがおすすめです。また、バンクーバーは世界有数のシャチの観測地。4~10月のシーズン中には、ジョージア海峡を泳ぐシャチの姿をクルーズ船から見ることができます。シャチ以外にもアザラシ、トドなどと出合うチャンスも。夏場なら、フィッシングも人気です。
世界的なホテルチェーンから、プチホテル、B&B、山岳地帯のログハウスなど、多彩な宿泊があります。郊外にでれば釣りの環境が整ったフィッシングリゾートがあり、朝から晩まで釣りを楽しむことができます。また牧場に宿泊し乗馬を楽しむ「ゲスト・ランチ」も人気です。自然の中に溶け込むように作られた居心地の良い宿泊施設は、バンクーバーの懐の広さを感じさせてくれるでしょう。
海や山に囲まれたバンクーバーは食材の宝庫。移民の多いバンクーバーでは、それらの魅力的な食材を、フレンチ、イタリアン、中華、エスニックなどの枠にとらわれない独自のスタイルで仕上げた、パシフィック・ノースウェスト料理が生まれました。また、地ビール醸造所も多く、街中の地ビールレストランでは、出来たての地ビールと自慢の料理を楽しむ地元の人々で賑わっています。バンクーバーのレストランのメニューで見かける魚のマークは、バンクーバー水族館が提唱するオーシャン・ワインズ(Ocean Wise)のロゴマーク。限りある海の資源を維持するために、環境に優しいシーフードを選ぼうという取り組みの下、環境に負荷をかけない漁獲方法や、養殖方法など、厳しい条件をクリアした水産物に付与されています。レストランで見かけたら、ぜひオーダーしてみてはいかがでしょうか。
街にはショッピングストリートやモールが数多くあり、散策しながら気に入った店をのぞいてみるのも楽しいもの。特に、昔の倉庫街をスタイリッシュに改築したイエールタウンや、開拓時代の雰囲気を残す石畳とレンガ造りの歴史的な建物が残るガスタウンなどは、個性的な雑貨やネイティブアートが並び、おみやげ探しにもぴったりです。また、定期的に開催されるファーマーズマーケットでは、近郊の農家が作る野菜や酪農製品が並び、目を楽しませてくれます。
アクセス | 日本からバンクーバーまでは直行便で約9時間30分。復路は所要10~12時間。 |
ビザ | 6カ月以内の観光・商用ならビザは不要。アメリカ経由でカナダに渡航する場合、ESTAの申請が必要。 |
時差 | 日本より17時間遅い。日本が12時のとき、前日19時。サマータイムを採用している。 |
通貨 | 流通通貨はカナダドル。空港や銀行、観光地の両替所などで日本円からの両替が可能。クレジットカードの通用度も高い。 |
言語 | 公用語は英語。 |
シーズン | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
平均最高気温(℃) | 6.1 | 8 | 10.1 | 13.1 | 16.5 | 19.2 | 21.7 | 21.9 | 18.7 | 13.5 | 9 | 6.2 |
平均最低気温(℃) | 0.5 | 1.5 | 3.1 | 5.3 | 8.4 | 11.2 | 13.2 | 13.4 | 10.5 | 6.6 | 3.1 | 0.8 |
降水量(㎜) | 153.6 | 123.1 | 114.3 | 84 | 67.9 | 54.8 | 39.6 | 39.1 | 53.5 | 112.6 | 181 | 175.7 |
※World Meteorological Organizationより