ロンドン ギルドホールは、シティ オブ ロンドンの市庁舎であり、数々の公式行事の会場として利用されています。建物内を見てまわる際には、中に入っている美術館や、興味深い博物館も合わせて見学してください。
ローマ時代の円形競技場の跡にあるギルドホールは、ロンドンの大火とドイツ軍による大空襲ブリッツの被害を免れた、数少ない中世の建物です。いずれの時も被害が皆無だったわけではなく、今日ある建物は数度に及ぶ修復工事や増築を経てきました。
まずはメイン ホールから見学を開始しましょう。豪華な赤いフロア、素晴らしいアーチ、きらめくシャンデリアを鑑賞してください。2 人の伝説上の巨人ドグとマゴグをモデルにした ライムウッドの彫像はお見逃しなく。 2 人は、戦に敗れてギルドホールに幽閉されたと伝えられています。
建物内を歩き、イースト クリプトとウエスト クリプトへ。シティ最大規模の中世の地下室です。ウィンストン チャーチル、ホレーショ ネルソンといった歴史的人物が記念されています。銘板には、10 代の時に大逆罪で捕らえられ、ここで処刑されたレディ ジェーン グレイの名も見られます。
それでは、シティ オブ ロンドン所有のアート コレクションを鑑賞するために、ギルドホール アート ギャラリーに向かいましょう。ゴシック様式の石レンガの建物で、ジョン コンスタブルやダンテ ゲイブリエル ロセッティをはじめとする、高名な芸術家の作品を何百点も収蔵しています。
その他の見どころといえば、ギルドホール ライブラリー。蔵書の中には、11 世紀の学術書もあります。ライブラリーでは、ロンドンをテーマにした書物を主に扱っています。
建物は、数々の公式行事の会場として利用されており、シティの市長就任を祝うロード メイヤーズ ショーもそのひとつ。2012 年のオリンピックでは、ギルドホールの庭はマラソン コースの一部となりました。毎年 9 月の第 3 週に開催されるロンドン オープン ハウス の最中、ギルドホール内の複数のホールが一般公開されます。
ロンドン ギルドホールは、シティ オブ ロンドンの地下鉄セント ポール駅とムーアゲート駅、リバプール ストリート駅の間にあります。地下鉄の場合は、前述の駅のいずれかで下車してください。バスで行くこともできます。ギルドホールはイベントのために閉鎖されることがよくありますから、事前に見学が可能か確認してお出かけください。周辺にはセント ポール大聖堂、バンク オブ イングランド ミュージアム、ロンドン博物館もあります。