緑に包まれたバレー フォージ国立歴史公園は、独立期の歴史を伝える場所。1777 年の冬には 2,000 人以上の兵士がここで亡くなりました。当時を再現した兵舎や大砲、記念碑から野営地での生活をうかがい知ることができます。1,400 ヘクタールにわたる緑豊かな公園は、今ではジョギングやサイクリング、ピクニックの人気スポットです。
1777 年、英国軍の占拠によりフィラデルフィアを追われたアメリカ軍総司令官ジョージ ワシントンは、戦略的に条件のよいバレー フォージを冬の野営地に選び、1 万 2,000 の兵士の訓練にあたりました。凍えるような寒さと飢え、環境の悪い兵舎で蔓延した病によって多くの兵士が命を落としたと言われます。その後 1778 年には数々の戦いで勝利を収め、バレー フォージは苦難に耐えた兵士を称え復活と生き残りを象徴する地として知られるようになりました。
ビジター センターには公園マップが置いてあります。マップを見ながら広大な園内を散策しましょう。"Determined to Persevere (耐え忍ぶ決意)" は、野営地を再現した場所。独立戦争時に実際に使われた遺物が展示されています。ビジター センター隣接のシアターでは、当時の様子を伝えるビデオ上映やレクチャーなどの特別イベントも定期的に開催されています。スケジュールをチェックしてから出かけましょう。
園内で目にする兵舎や大砲は、リアルに再現されたもの。砲弾貯蔵庫があったアーティレリー パークには、軍司令官アンソニー ウェインの青銅の騎馬像が建っています。
敷地内には 31 km のハイキング トレイルが整備され、散策に最適。緑いっぱいの景色を楽しみながら、ゆっくりと歩きましょう。スクールキル川沿いのバレー フォージとフィラデルフィアを結ぶ 34 km のサイクリング コースもおすすめ。小鳥の姿を探しながら、気持ちのよい時間を過ごせます。この地域には、ツバメやツグミ、欧州ムクドリをはじめ 227 種の鳥が生息しています。
バレー フォージ国立歴史公園は毎日開園しています。入場は無料。広大な公園なので、オープンエアのトロリーバスで巡るガイドツアーに参加するか、観光ポイントを周る無料のレボリューショナリー シャトルを利用しましょう。