セアホールミルは、バーミンガムに残された今も機能する水車小屋の 1 つ。羽を休める水鳥を見ることや、J・R・R・トールキンの名作に何がひらめきを与えたのか知ることができます。

セアホールミルは、実際に機能している水車を見たり、野鳥を観察したり、『指輪物語』の著者、J・R・R・トールキンの幼少時代の足跡をたどったりできる、興味深い名所です。バーミンガムには今も現役で動いている水車が 2 つ残されていますが、その 1 つがセアホールです。J・R・R・トールキンは幼少期をこの近くで過ごし、水車や周辺の様子からひらめきを得て小説の中に登場する「ホビット庄」を思いつきました。とても静かな場所であるため、釣りや野生動物の観察をしながら穏やかに過ごすことができます。現在のセアホールミルの建物は 1768 年に建てられたものですが、水車は 1542 年から変わっていません。水車小屋の中に入り、何世紀も昔と変わらない製粉機の構造を見学しましょう。水車や歯車、石臼を使ってどのように小麦粉を作っていたか学び、その小麦粉を使ったパン作りの様子を見ることができます。ここのオーブンでは一度に 60 斤ものパンを焼くことができます。小屋を見学したら、さまざまな野生動物が集まる水車の池に向かいましょう。水辺に座っていると、アヒルやサギ、カワセミなどの水鳥の姿を見ることができます。水車小屋内には、3 つのフロアにわたってトールキンの創造性を探る「サインポストトゥミドルアース」(中つ国への道しるべ) 展が設けられています。こちらにも必ず足を運んでください。地上階では、トールキンの生涯を年代順に紹介したショートフィルムと展示品が集められており、2 階にはトールキンが描いた挿絵や水車小屋の歴史を紹介するストーリーボードが展示されています。ホビットの家の入口が再現された 3 階も必見です。周辺を歩いて散策する「トールキントレイル」に出かけるのもおすすめです。セアホールミルの公式ホームページでダウンロードした地図をお持ちください。トールキンが暮らしたことのある家々や現在は自然保護区に指定されているモーズリーボグ (湿地帯) など、トールキンの人生において重要な意味を持つ場所を巡ります。5 月には、「ミドルアース (中つ国) ウィークエンド」と呼ばれる、トールキンにまつわるお祭りが開かれ、トールキンのファンがセアホールミルに集結します。こちらにもぜひご参加ください。セアホールミルはホールグリーンに位置し、バーミンガムの中心地からは車で南に 15 分です。無料の駐車場が完備されており、正面入口のそばには公共のバスが止まります。最寄り駅のホールグリーン駅からは歩いて 10 分です。セアホールミルは、夏の間は火曜日～土曜日まで営業しています。正確な営業時間と営業日は、セアホールミルの公式ホームページでご確認ください。毎月第一日曜日は、水車小屋への入場は無料になります。