カリフォルニア州のセコイア国立公園は、巨木と地形が織り成すすばらしい魅力が楽しめる場所。驚くべき幹の太さを持つ巨大なセコイアは、その高さも圧巻。木の先端を見上げようとすると首が痛くなるほどです。
セコイアの幹は、何人もの大人でやっと周りを囲めるほどの太さ。また、クレセント メドウ ロードにある倒木、"トンネル ログ" には、自動車が通り抜けられる穴が開けられています。ちょっと車を停めて、色とりどりの野草が広がる静かな場所で、ピクニックを楽しみましょう。
ジャイアント フォレスト博物館では、セコイアの生態と歴史を知ることができます。この博物館からセコイアの森へ通じるビッグ ツリー トレイルは、案内板が設置された約 1 km の舗装道路です。セコイアのことを知れば知るほど驚くばかり。中には樹齢 3,000 年を超える木もあります。その年月の間に、高さ 90 m、太さ 12 m という巨木に成長しているのです。シャーマン将軍の木を探してみましょう。アメリカ最大のセコイアとして知られています。
公園内では、ちょっとハードなハイキングも楽しめます。たとえば、カウェア川に沿って広がるフットヒル地域に行ってみましょう。かつて銀の採鉱が行われていたミネラル キングは、切り立った渓谷が続き、バックパッカーに人気のエリア。風景を楽しみながら長距離のリトル ファイブ レイク トレイルを進めば、3,600 m 超級の山々を見ることができます。冬場には、60 km に渡る標識付きのコースでスノーシューイングや、クロス カントリー スキーが楽しめます。ホイットニー山の姿を望むには、標高 3,400 m のアルタ山まで頑張って進みましょう。
公園の西側入り口の近くにあるロッジポール ヴィレッジにはビジターセンターがあり、市場も開かれます。ここでクリスタル ケイブ ツアーのチケットを購入。1 万年の長い時間をかけて地下水によって形成された鍾乳洞は、圧巻の光景です。森林警備隊員がガイドするツアーなので、知りたいことを教えてくれるでしょう。山火事と森の生物が密接に関連していることも知ることができます。山火事によってセコイアの種子が地上に落ち、また新しい命を芽吹いていくのです。
セコイア国立公園と、隣接しているキングス キャニオン国立公園は、カリフォルニア州のシエラ ネバダ山脈に位置している公園。1 年中入場することができます。1 日パスで両方の国立公園に入園可能。アメリカの国立公園のすべてに使える年間パスも購入できます。
セコイア国立公園は、先見の明を持った当時の指導者たちが 1890 年に作り上げた場所。おかげで、将来の世代にセコイアの森を残すことができるようになりました。我々の祖父母の世代よりはるか昔から周りの景色を見つめてきたセコイアの巨木。アメリカで 2 番目に古い歴史を持つ国立公園で、生命の営みに思いを馳せましょう。