ミラノはイタリア北部ロンバルディア州の州都。イタリアの金融の中心地で、ヨーロッパ屈指の大都市です。ファッションの都として世界的に知られ、市内には高級ブランドからファストファッションまで、世界の流行の最先端をリードするブティックが並んでいます。またミラノのシンボル、ミラノ大聖堂(ドゥオーモ)など、荘厳なゴシック様式の建物が残されており、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会には、レオナルド・ダ・ビンチの傑作「最後の晩餐」が収められています。古い歴史と最先端の流行が出会う街、それがミラノです。
主要観光スポットは徒歩圏内に集まっていますが、離れた場所への移動は地下鉄が便利です。1日券などお得なチケットもあり、観光の足として利用できます。トラムやバスもありますが路線が複雑で使いにくいので、地下鉄以外の移動はタクシーがおすすめです。屋根に「TAXI」と表示されているのが正規のタクシーです。
ミラノ観光はドゥオーモからスタート。500年近い歳月をかけて造られた荘厳なゴシック様式の教会は、3500体の彫刻や135本の尖塔、壁一面のステンドグラスに装飾され、見る人を圧倒します。多くの観光客で賑わうドゥオーモ広場の向かいには、スカラ座との間を結ぶ十字型のアーケード、ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世があります。19世紀に建造され、光が射し込むガラスドームには美しいフレスコ画も描かれています。芸術作品を鑑賞するなら、ラファエロやカラヴァッジョの作品が収蔵されているブレラ絵画館へ。優れた現代アーティストの作品を集めた現代アートパビリオン(PAC)や、19 ~20 世紀の傑作を収蔵した近代美術館も近いので、立ち寄ってみましょう。多くの貴重なフレスコ画が残されたサン・マウリツィオ教会や、併設されたミラノ考古学博物館は、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会に行く途中にあります。
観光客だけでなくビジネス客も大勢訪れるミラノは、伝統あるクラッシックホテルから機能的なシティホテル、個性的なデザインホテルなどさまざまな宿がそろい、好みや予算に合わせて選択の幅が広いのが特徴です。ドゥオーモ周辺にもたくさんのホテルがあり、観光に便利です。
ファッションの街ミラノでは、レストランもおしゃれ。ブルガリやトラサルディなどの高級ブランドがプロデュースするレストランでは、料理だけでなくインテリアや小物類まで空間がまるごと個性的。ミラノならではの特別ディナーを満喫しましょう。その他にも安くておいしいカジュアルなトラットリアもあり、ファミリーやグループで気軽に利用できます。
ショッピングエリアはドゥオーモの東側に連なっています。ドゥオーモからサン・バビラ広場に向かって続くヴィットリオ・エマヌエーレ2世通りにはカジュアルブランドが多く、地元の若者たちで賑わっています。そこからモンテナポレオーネ駅に向かって伸びるモンテナポレオーネ通りは、ミラノを代表するショッピングストリートとして知られ、高級ヨーロピアンブランドのブティックがずらり。1ブロック東側のスピーガ通りにも高級イタリアンブランドやハイセンスなセレクトショップが軒を連ねています。1~2月と7~8月はバーゲンシーズンなので要チェック!
アクセス | 成田から直行便が運航している。所要時間は約12時間30分。 |
ビザ | 観光目的で90日間以内の場合は不要。パスポートの残存有効期間は、帰国日から90日以上 |
時差 | 日本より8時間早い。日本が12時のとき、ミラノは4時。3月最終日曜日から10月最終日曜日まではサマータイムのため1時間早まる。 |
通貨 | ユーロ。補助通貨はセント(イタリア語読みはチェンテージモ)で、1ユーロ=100セントとなる。ほとんどの場所でクレジットカードが使える。空港やホテルのほか、街中にも両替所があり、日本円から両替できる。一般的に観光地はレートがよくない。 |
言語 | 公用語はイタリア語。観光地ではたいてい英語が通じる。 |
シーズン | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
平均最高気温(℃) | 5 | 8 | 13 | 18 | 22 | 26 | 29 | 28 | 24 | 18 | 10 | 5 |
平均最低気温(℃) | -2 | 0 | 3 | 7 | 11 | 15 | 17 | 17 | 14 | 8 | 4 | 1 |
降水量(㎜) | 64 | 54 | 82 | 82 | 97 | 65 | 68 | 93 | 69 | 100 | 101 | 60 |
※イタリア政府観光局公式サイトより