アフリカから南米まで、さまざまな地域の動植物の生息地を再現したエリアと植物園が広がるカルガリー動物園を歩けば、珍しい動物や果ては恐竜にまで会うことができます。

セントジョージ島とボウ川のほとりに位置するカルガリー動物園に向かうには、ダウンタウンから C トレインに乗ります。この動物園では、大小さまざまな動物はもちろん、先史時代の生きものにまで出会うことができます。日曜日にお越しなら、まずは「アフリカ」エリアのサファリブランチで腹ごしらえをしましょう。おなかが一杯になったら、寒い「アンタークティック」エリア (南極エリア) のペンギンプランジへ。フンボルトペンギン、ジェンツーペンギン、イワトビペンギン、キングペンギンの 4 種類のペンギンが出迎えてくれます。同じ水辺に広がる恐竜がいるエリアも必見です。古代植物の陰に実物大の恐竜の模型が何体もひそみ、その迫力を間近で感じることができます。近くの「カナディアンワイルズ」 (カナダの自然エリア) では、野生ではなかなかお目にかかれないクマ、ヘラジカ、バッファロー、ピューマ、カワウソ、マーモットなど、カナダに生息する貴重な動物が飼育されています。橋を渡ったセントジョージア島では、ユーラシア大陸、南米大陸、アフリカ大陸の生きものが待っています。「アフリカンサバンナ」で見逃せないのがアカカワイノシシで、かわいい子どもを連れていることが多いのでよく観察しましょう。ゴリラの繁殖プログラムに成功していることも、この動物園の自慢です。「ユーラシア」エリアのアムールトラもお見逃しなく。このエリアではほかにもユキヒョウ、ニホンザル、レッサーパンダが見られます。「南アメリカ」エリアの人気者といえば、マーモセットをはじめとするサルたちです。また、園内のさまざまなエリアを歩きながら、ぜひ植物の変化にも目を向けてみてください。カルガリー動物園の目玉の 1 つは、植物園です。およそ 2.4 ヘクタール (6 エーカー) の広さを持つドロシーハービーガーデンには、一面に自生植物が生い茂っています。温室も見もので、トロピカルガーデン (熱帯園)、アリッドガーデン (砂漠園)、レインフォレスト (熱帯雨林)、バタフライガーデン (蝶園) の 4 つのセクションに分かれ、鳥や無脊椎動物が種類豊富に飼育されているので、ぜひ足を踏み入れてみてください。カルガリー動物園はブリッジランドに位置し、ダウンタウンから車で東へ数分で到着します。敷地内には 2 つの駐車場があり、駐車料金は 1 日単位となります。クリスマス以外毎日営業。チケットは有料です。