ルール博物館は、古い炭坑の建造物を再利用した建物。この地方の地質学、考古学、歴史に焦点を当てたユニークな展示を行っています。かつて選炭施設として使われていた建物の中は、専門的に監修された展示を通してルール地方の豊かな歴史が学べるようになっています。
この建物の建設は 1901 年。ルール博物館は、2008 年にこの地にギャラリーを構えるまで、さまざまな場所を移転していました。ツォルフェアアイン炭鉱業遺産群は、ルール地方の重要史跡としてユネスコの世界遺産に登録されており、この地方の特性を表す絶好のスポットでした。石炭の輸送に使われた長いシャフトなど、選炭施設という産業建築の特徴に注目してみましょう。現在では、シャフト部分が長いエスカレーターとなっています。このエスカレーターに乗ると、博物館の最上階にあるロビーに行くことができます。
地質学のセクションでは、ルール地方とさらに広い地域での生命の進化について学びましょう。大きなジオラマを使って、石炭や炭素の歴史に関連付けた展示を行っています。化石と地質学の展示では、この地方の豊かな自然史がわかるようになっています。
考古学のセクションでは、ルール地方における先史時代の暮らしに着目。アジアやエジプトに栄えた初期の文明についても知ることができます。ルール地方での工業化の歴史についても、順を追って展示。1900 年代から現在までをたどって行くことができます。このセクションでは、20 世紀のエッセンでの暮らしと仕事がわかります。
企画展や特別イベントも要チェック。カフェで一息ついたり、ミュージアム ショップで土産物を買ったりするのも良いでしょう。ルール博物館は、ツォルフェアアイン炭鉱業遺産群内にある施設。遺産群を見て回れば、さらにエッセンの歴史を知ることができるでしょう。
ルール博物館はエッセンの北東エリアに位置しています。市街地からトラムで簡単にアクセス可能。18 歳未満は入場無料です。博物館は毎日開館していますが、12 月のいくつかの祝日には休館となります。