フェニックス美術館は、広々とした開放的なデザインが印象的な美術館。古典と現代美術の作品をバランスよく集めたコレクションのすばらしさも、建物に引けを取りません。この大きな美術館には、1 万 7 千点以上の作品が展示されています。絵画、写真、装飾品、武器、ミニチュアの部屋、彫刻が並び、劇場、図書館、アート ショップもあることから、家族そろって何時間でも楽しめます。アリゾナとアメリカ南西部の文化史を紹介する興味深い展示もあります。
この地方美術館の発端は、1900 年代初期にさかのぼります。現在の建物ができたのは 1959 年。展示スペースの面積は 2 万 6500 ヘクタールあり、南西部最大級の芸術施設です。コレクションは、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、近代アート、現代アート、ファッション、写真など、全部で 9 セクションに分けられています。美術館の窓から臨むフェニックスの街並みも見事です。
自慢は、モネ、カーロ、ピカソなどの巨匠の作品。この美術館が世界指折りの芸術施設に数えられるのは、こういった珠玉の作品を擁するがこそ。その他にも、ディオールなど名だたるデザイナーが手掛けた美しい装飾品、写真、日本の侍の武器や第二次世界大戦で使われた兵器など、ぜひ見ておきたい品々が並びます。特におすすめなのは、暗い部屋に光がまたたくファイヤーフライ (ホタル) 展。歩き疲れたら、アート シアターや彫刻庭園の噴水のほとりで休憩しましょう。隣接するカフェでは、オーガニック食材を使ったおいしい食事が楽しめます。
お子さまとスカベンジャー ハント (宝探し) に挑戦し、展示品について学びましょう。かわいらしいミニチュア家具が飾られているソーン ルームにも、ぜひ連れていってあげてください。フェニックス アート キッズ ギャラリーもおすすめ。ここでは、子どもたちに芸術作品の見方や色彩について教えてくれます。不定期の水曜日と金曜日には、未成年向けアクティビティーも開催されるので、ぜひチェックしてみてください。
フェニックス美術館は、ダウンタウンからノース セントラル アベニューを進んだ先にあります。定休日は月曜日と火曜日。入館料は、6 歳未満のお子さまは無料です。毎週水曜日の午後と毎月第一金曜日の夜は、どなたでも無料。寄付金を受け付けています。ファースト フライデー アート ウォークのときは、美術館の前に路面バスのオリーが止まります。ファースト フライデーとは、街中で野外コンサートが開かれ屋台が出店される、にぎやかなお祭りです。