歴史の要衝 (ようしょう) ビーコン ヒル。今はボストン郊外の小さな町の 1 つにすぎませんが、魅力がたくさん詰まった街です。通りには石畳の歩道と光の揺らぐガス灯が並び、フラワーボックスの花々と鍛鉄製の柵がきれいなフェデラル様式のテラスハウスが連なっています。
1625 年、丘周辺の豊かな泉に身を寄せるように人々が入植したこの町の名は、近隣の町に急を知らせるかがり火がたかれたことに由来します。このあたりの住居は、幅の狭いテラスハウスから立派な大邸宅まで実にさまざま。ほとんどは 18 世紀から19 世紀にかけて建てられ、大切に保存されてきました。磨き上げられた真ちゅう製のドアノブはこの地区の風物。あちこちで目に入ります。風格ある家々の立ち並ぶビーコン ヒルですが、家の外側を眺めただけで満足せずに、ぜひニコルズ ハウス博物館に立ち寄ってみてください。1804 年に建てられた 4 階建てのタウン ハウスに、当時の備え付け家具や工芸品の他、1900年代初期の日用品が展示されています。
無料のウォーキングツアーから有料ツアーまで、現地の旅行代理店がさまざまなツアーを用意しています。ビーコン ヒル歴史探訪の旅をご堪能ください。参加前にオンライン ツアーで様子を見ることもできます。ここは、すばらしい発見がたくさん待っている郊外。近くのカフェでコーヒーを買い、玉砂利の通りをのんびりと散策しませんか。エイコーン通りはこの区域でも絵のような美しさが特に際立つ通りで、写真を撮る人が多い場所。ボストンの最高級地域であるマウント バーノン通りやルイスバーグ広場も外せません。
チャールズ通りはビーコン ヒルの目抜き通り。アンティークショップ、工芸品店がたくさんあるので、ボストン旅行の記念品選びなら、ここが一番。1980 年代の人気テレビ番組『チアーズ』のモデルとなったビーコン ヒルのパブ、チアーズに行ってみるのもおすすめ。愛書家の方は私立図書館、ボストン アセニアム図書館にぜひどうぞ。グラナリー墓地を見渡せる立地と見事な装飾がポイントです。ビーコン通りの向かい側にはマサチューセッツ州の政治の中心、州議会議事堂があります。
ビーコン ヒルの魅力がひときわ輝くのは、クリスマス シーズン。いつでも美しいビーコン ヒルですが、この時期は敷き詰められた小石の上を雪がおおい、幻想的ですらあります。
ビーコン ヒル エリアはボストン コモンとボストン パブリック ガーデンの北側。地下鉄、バス、自動車でどうぞ。