壮麗なボン ジェズ教会では、美術、建築、そして豊かな歴史を堪能できます。幼子イエスに捧げられたこの教会は、キリスト教徒にとって重要な拠点であり、16 世紀のスペイン人宣教師の遺体が安置されています。
この教会は 17 世紀初頭に建設され、インドでも最古の部類に入ります。後にインド初のマイナー バジリカとなりました。また、イエズス会創設者のひとりである聖フランシスコ ザビエルの永眠の地であることから、ユネスコ世界遺産にも登録されています。館内ではザビエルの東洋への宣教の旅について知ることができます。
教会の中を見学する前に、このバロック様式の建物の外観を鑑賞しましょう。柱にふちどられ、黒色花こう岩でできた外観が特徴的です。屋根近くのペディメントには「IHS」という文字が刻まれています。これはギリシャ語のイエスの名の頭文字であり、イエズス会の紋章でもあります。
教会内は、シンプルな壁面に見事な装飾が施されています。大理石の床の上には宝石で象眼した豪奢な主祭壇が鎮座し、その背景には床から天井まで一面金箔貼りの祭壇装飾。この豪華絢爛な美しさには圧倒されます。
祭壇の右側には、この教会で最も訪れる人の多い聖フランシスコ ザビエルの霊廟があります。デザインは 17 世紀の彫刻家ジョバンニ バッティスタ フォッジーニが手掛けたものです。三層構造になっており、碧玉と大理石の装飾と、ザビエルの生涯を描いたブロンズのレリーフで飾られています。一番上には銀の棺があり、ザビエルの遺体が収められています。ミイラ化した遺体は、10 年に一度一般公開されます。
墓標を見渡せる隣接したエリアにはボン ジェズ教会美術館があります。ゴアのシュールレアリスト Dom Martin をはじめとする現代作家の作品が多数展示されています。
教会内には他にも、希望の聖母と聖ミカエルの祭壇があります。
ボン ジェズ教会はオールド ゴアにあり、その中心にあるガンジー サークルから徒歩数分です。入場は無料で、毎日開いています。教会でのミサは土曜日と日曜日の朝に開かれます。