元々は 1986 年、クイーンズクリフ最後の救命艇を収めるために建てられたクイーンズクリフ海事博物館。それ以来拡張され続け、現在では、この地域の海事産業の歴史に関する詳しい展示がなされています。19 世紀後期以来、漁業や潜水、船舶業で使用されてきた本物の用具等が多数。説明文も添えられています。クイーンズクリフやサザン ポート フィリップで栄えてきた海事産業の歴史がよくわかります。
まずは、メインの展示を巡り、この数十年間、クイーンズクリフの海事産業がどのような変化を遂げてきたかを見てみましょう。有名なクイーンズクリフ ライフボートは必見。また、ポート フィリップ シー パイロッツや蒸気船貿易、灯台、造船業などに関する詳しい展示もなされています。
古い絵葉書には、昔のクイーンズクリフやポイント ロンズデールの写真が載っています。近隣の海に沈んだ難破船から集めた遺物のコレクションも展示されています。古いダイビング器具も見もの。昔使用されていたダイビング用スーツやエアコンプレッサー ヘルメットも展示されています。ザ リップと呼ばれる海域の “水路学的” 模型は見事。ポイント ロンズデールとポイント ネピアンの間の、ポート フィリップへ入る危険な入口水域の海底の起伏や潮の流れを目で見えるように展示しています。また、灯台に関しては、回転灯や電球など、近隣の灯台で使われていた器具を見ることができます。
再現されたフィッシャーメンズ コテージは必見。地域の中国人漁夫の歴史についても触れています。ボート シェッドも見てみましょう。ここには、クータ ボートや造船用の道具、機械、初期の船舶用モーターなどが展示されており、クイーンズクリフの造船業の歴史を学ぶことができます。オールド フィッシャーマンズ ピアを歩いて行くと、遺産登録されているフィッシャーメンズ ウェイティング ルームへ行き着きます。この建物の中には、ヘンリー ザノーニによって 20 世紀の前半に描かれた、海をテーマにした絵画が何枚も展示されています。
ギフト ショップは、船などが好きな人には最高の場所。航海術の歴史を始め、海に関する本が多数置かれています。また、船や灯台の模型、絵葉書、ポスター、タイド クロックなども販売されています。
クイーンズクリフ海事博物館はクイーンズクリフの海沿いにあり、シーロード フェリー ターミナルから歩いてすぐ。入場料が必要です。駐車場も完備。基本的に年中無休ですが、クリスマスの日と聖金曜日だけは閉館します。日曜日の朝には、歴史あるポイント ロンズデール灯台へのツアーが行われます。このツアーへの参加は無料です。ツアーへの参加条件については、ミュージアムの係員に問い合わせてください。