ビクトリア国立美術館は、世界を周る大人気の巡回展や世界最大規模のオーストラリアの美術品コレクションが見られる、世界に誇る文化施設です。

1861 年にオープンしたビクトリア国立美術館 (NGV) は、オーストラリアで最も歴史の古い美術館です。この美術館は、メルボルンはサウスバンクの文化エリアに建つNGV インターナショナルとフェデレーションスクエアの一角に建つイアンポッターセンター: NGV オーストラリアの 2 つに分かれています。NGV インターナショナルに入る前に、美しい建物をぜひ外側から鑑賞してください。建物は印象的な灰色の固い壁に囲まれていますが、それとは対照的に建物の周りにはプールと噴水があり、入口のガラスの表面を滝のように水がゆるやかに流れています。中に入ると、世界最大級のステンドグラスの天井からきらきらと七色の光が降り注ぎます。 NGV インターナショナルは、ヨーロッパやアジア、アメリカやオセアニアから集められた6 万 6 千点を超える膨大な美術品を常設しています。彫像、素描、絵画、写真、骨董品など、オーストラリアはもとより世界中のアーティストによる作品を、ぜひじっくりとご鑑賞ください。ベルニーニ、セザンヌ、コレッジョ、マネ、モネ、ピカソなど美術界の巨匠の作品も見逃せません。また、ヨーロッパやアメリカ、アジアからの大型巡回展も受け入れています。フェデレーションスクエアから歩いてすぐのイアンポッターセンター: NGV オーストラリアは、オーストラリアの芸術作品専門の美術館です。植民地時代 (1788 - 1901) から現在にいたるまでの先住民族と非先住民族両方の作品を展示しており、絵画、写真、ファッション、織物、装飾美術、膨大な数の先住民族の作品と、種類も多岐にわたります。イアンポッターセンターを訪れれば、オーストラリアの芸術がどのようにして発展してきたのか詳しく知ることができます。中でも注目なのが、有名なハイデルバーグ派の作品です。ハイデルバーグ派とは、オーストラリアの生活に欠かせない「光と自然」という重要な要素を芸術作品に取り込もうと試みた、地元の芸術家たちの集まりを指します。NGV インターナショナルの定休日は火曜日、イアンポッターセンターの定休日は月曜日です。クリスマスと聖金曜日はどちらもお休みです。特別展と巡回展以外は無料。どちらの美術館でもツアーと音声ガイド機器のレンタルがあります (有料)。 NGV インターナショナルはセントキルダロード沿いに、イアンポッターセンターはフェデレーションスクエアの一角に位置し、それほど離れていません。どちらもメルボルンの主要鉄道駅のフリンダースストリート駅から歩いてすぐです。