かつて長安の名で知られ、古くは秦や唐など有名な古代王朝の政治の中心地として栄えてきた西安は、その存在がまさに歴史博物館そのもの。かの有名な秦の始皇帝陵兵馬俑を筆頭に、市内には数え切れないほどの名所史跡があります。
何千年もの間、古代王朝の首都として栄えてきた西安には、今でもその当時の面影を残す貴重な建物が市内各地に残されています。なかでも市全体を取り囲む西安の城壁は、高さ 12m (39 フィート)、幅 12 ~ 14m (39 - 46 フィート)、長さ 14km (8.7 マイル) あります。この巨大な歴史遺産を見て回るのにぴったりなのが、レンタル自転車。自転車は、南門で簡単にレンタルすることができます。夕方、日の入り間際の時間帯、市全体の眺望を楽しみながら城壁沿いにサイクリングするのが一番のオススメです。
城壁の南門近くにある碑林博物館では、美しい書体が精緻に刻み込まれた石碑の数々を見ることができます。この周辺には、他にも中国最古のモスク西安大清真寺、西安市のシンボル西安鐘楼、そして西安鼓楼などがあります。お見逃しなく !
中国古代文明の王朝とその歴史に興味があるなら、絶対外してはいけないのが、陝西省歴史博物館。中国有数と噂されるその膨大な展示品には、秦始皇帝陵からの出土品、石器、武器、美しい翡翠をくりぬいて作られた酒器、唐三彩などの陶磁器、貨幣などが含まれています。英語あるいは日本語での展示品説明はほぼ皆無のため、オーディオガイドを利用しましょう。博物館を訪れたら、是非、大慈恩寺もお見逃しなく。何を隠そう、大慈恩寺の境内には、かの有名な玄奘三蔵が建立したとされる大雁塔があります。大慈恩寺の北側には、庭園や数々の彫像、噴水などがあり、ゆったりと散策を楽しむのにぴったり。
西安最大の財宝といえばやはり、世界遺産に指定されている秦始皇帝陵及び兵馬俑を他においてありません。この巨大な皇帝陵は、西安市の東 40 km (25 マイル) に位置しています。秦始皇帝陵へのアクセスは、西安から出ているシャトルバスの利用がオススメ。中に入ると、20 世紀最大の考古学的発見と言われた兵馬俑を目の当たりにすることができます。秦始皇帝陵からの帰りには、是非、楊貴妃の伝説で有名な華清宮と温泉にも立ち寄ってみましょう。
西安市内に戻ったら、お夕飯はぜひとも餃子や西安の地元料理、羊肉泡馍を心ゆくまでお楽しみください。
西安へのアクセスは、飛行機で市の北西 30km (19 マイル) に位置する西安咸陽国際空港を使う空路の他に、中国各地から出ている長距離電車あるいはバスなどの陸路が便利です。