トーンハレ デュッセルドルフは、息を飲むような作りのコンサート ホール。メイン ホールにはライト ブラウンの木製のバルコニーと観客席が並び、ブルーの美しいドームが頭上を覆っています。美しく輝くドーム状の天井に響く音を楽しむには、ぜひ演奏会に参加しましょう。
明るい緑色のドームと赤いレンガが円形の建物を取り囲むファサードも、被写体としてぴったり。この建物は当初はプラネタリウムとして建設されましたが、1970 年代になってコンサート ホールに改築されました。主にオーケストラによるクラシック音楽の演奏会場として使われているものの、ジャズやソウルなどクラシック以外のジャンルも演奏されています。
ここでは、年に 350 を超える演奏会を開催。その多くが 130 人の団員を抱えるデュッセルドルフ交響楽団によるものです。広々とした円形の建物によって、ひときわ美しい音響が楽しめます。また、ドームの金属製の青いフィルターを通して、デュッセルドルフの空に浮かぶ星が見えるでしょう。メイン ホールの観客席数は 1,854。室内楽の会場は 300 席です。
演奏会前に行われる指揮者による解説もおすすめ。ビュッフェ形式のカフェで、日曜のブランチを楽しむのも良いでしょう。午後は、このプラネタリウム式のホールを案内してくれるガイド ツアーが開催されます。ツアーでは、アートの展示を見たり、舞台裏をのぞいたりすることができます。
プラネタリウムとして建物の設計と建設が行われたのは 1926 年のこと。設計を担当した建築家ヴィルヘルム クライスは、ドレスデンやベルリンで戦時中のプロジェクトを手掛け、のちにナチスの支援者となった人物です。
チケット売り場は、各公演の 1 時間前にオープンします。公演が行われるのは、月曜日 ~ 金曜日の午前から夜までと、土曜日の午前から夕方までです。チケットが残っているかについては、売り場で聞いてみましょう。なお、建物のガイド ツアーには料金が必要です。
トーンハレ デュッセルドルフは、デュッセルドルフ旧市街のすぐ北側にあります。ライン川に架かるオーバーカッセル橋のそばです。アクセスにはバスまたは地下鉄を利用し、トーンハレ/エーレンホフ駅で下車しましょう。コンサート ホールは駅の目の前です。近隣には、ホーフガルテン、キンダーシュピールプラッツ、クンスト アカデミー ギャラリーなどの見どころがあります。今後行われるコンサートや、駐車場に関する情報についてはホールのウェブサイトをご覧ください。