ミュンヘン市街地にあるオデオン広場。街を代表する建造物や、昔のイタリア風の建物が見られます。周辺にあるのは、優美なバロック様式の教会、フィレンツェ風のホール、ルネサンス期 の王宮のスタイルで作られた庭園など。
オデオン広場の名は、かつて広場前にあった劇場にちなんだもの。劇場は、現在は州庁舎になっています。この広場は、軍隊のパレードや葬列などのイベントに利用されてきた歴史を持ちます。オデオン広場は、1923 年にミュンヘンのビア ホール一揆が起きた場所としても知られています。
広々としたスペースを歩きながら、興味深い建築物にも目を向けましょう。オデオン広場の南端にあるのが、フェルトヘルンハレ (将軍廟)。19 世紀に作られたバイエルン軍隊の記念碑です。3 つのアーチが印象的なデザインは、フィレンツェのロッジア ディ ランツィを参考にしたもの。正面にはバイエルンを象徴するライオン像が設置されています。
広場の西側には、テアティーナー教会があります。銅製のドームが印象的なこの教会は、バロック様式の建造物。1660 年代に、ローマのサン アンドレア デル ヴァレ教会をモデルに作られました。現在のロココ様式のファサードは、1700 年代になってから作られたものです。東側には緑豊かなホーフガルテンがあります。ルネサンス様式の庭園として設計された、17 世紀の宮廷庭園です。ドーム型の建造物とバイエルンを表すブロンズ像が目を引きます。
庭園前に立つのが、ミュンヘン レジデンツ。かつては王宮でしたが、現在は当時の内装や芸術品を公開した博物館となっています。州立博物館や帝国時代の宝物館を見学しましょう。周辺の通りには、バイエルン国立歌劇場、キュビリエ劇場、マーシュタル、レジデンツ劇場など、舞台芸術が楽しめる施設がいくつもあります。
オデオン広場は、ミュンヘン旧市街の北部に位置します。ミュンヘン中央駅から北東に徒歩で 20 分の距離。オデオン広場行きの地下鉄や路線バスも利用可能です。広場はいつでも入ることができます。もちろん無料です。毎年 9 月から 10 月にかけて開催されるビールの祭典、オクトーバーフェストのパレードは、このオデオン広場で行われます。
