週末には多くの人で賑わう「滝道ハイキングコース」は1886年に建設され、きれいに舗装されたハイキングコースは、公園内で最も人気のある観光スポットである「箕面滝」に通じている。
この箕面駅から箕面滝までの約2.7キロのコースは、公園内の散策も楽しめ坂もあまりきつくない。滝に着くまでにも、絶好のフォトスポットもたくさんあるのでぜひ歩いてみて。まず、阪急「箕面駅」に着くと、「もみじの足湯」という同駅内の足湯スポットが目に入る。同スポットは10時から16時まで利用でき、1人たった150円。入場すると足拭き用に小さなタオルをもらえる。公園をたっぷり散策した帰りに利用して足の疲れをいやすのに最適だ。
滝道の入り口は箕面駅正面のすぐ側にある。入り口付近では、みやげ物屋やレストランが軒を連ねている。箕面は、衣に砂糖とゴマを入れて揚げた「紅葉天ぷら」でも有名。サクサクとクッキーみたいでハイキングのお供に食べるのにちょうどいい。
滝道ハイキングコースは箕面川に沿って作られている。春には若葉や桜が美しく、秋には赤・オレンジ・黄色に色づく紅葉でも有名。日差しが強い日も、沿道の杉、糸杉、紅葉、桜などの木々が木陰を作って暑さを感じさせず森林浴を楽しめる。沿道には休憩所やベンチもあり、美しい自然を楽しみながら休憩できる。
滝道コースのもう一つの人気スポットはすばらしい木造建築物の「橋本亭」。このカフェ・レストランは小さなギャラリーも併設している。最初の橋「一の橋」のすぐ側にある。ここはもともと1910年に明治時代に旅館として建てられ、今では旅館としては使われてはいないものの、100年前の美しい木造建築の姿を今に留めている。朝食にいただいたシンプルなブルーベリージャムを添えたバタートーストがとても美味しかった。
滝道を進んでいくと、3番目の橋の手前左側に「昆虫館」が見えてくる。入館料は大人270円で中学生以下の子供は無料。決して大きくはないが、昆虫マニアは必見。「放蝶園」もある。
同館を過ぎると、沿道に赤い橋が架かった瀧安寺が見えてくる。同寺は日本で最古の修験道寺院の一つ。修験道は道教・神道・仏教という違う見方を統合している。宝くじ発祥の地としても知られているので、一獲千金を願ってお参りに寄ってみては?
これで滝道コースの半分まで来たが、道中、猿を見かけたり、猿の鳴き声に驚かされることも。箕面動物園が1977年に廃園された時、同園にいた猿が放たれ、近辺の山中を自由に歩き回るようになったそうだ。
同コースの最終地点に来ると、高さ7.5メートルの大きな岩が見える。この岩には、言い伝えがあり、中国からお金持ちの商人が美しい滝見物に訪れたが、この大きな岩に恐れおののいて滝を見ずに帰ってしまったという。この岩を見て怖がらない人だけが、箕面滝に近づけるというわけだ。
高さ33メートルの滝に近づくと橋が見えてくる。写真撮影に最適な場所だ。滝に近づいて、カーテンのような滝に反射する光がおりなす美しい虹を探してみよう。さて、ここらで滝の前のベンチに腰掛けて休憩。新鮮な空気が気持ちいい!
箕面公園の美しい自然の中で楽しい時を過ごせただろうか?帰りの足湯で疲れを癒すのを忘れずに!