ハイドパークコーナーは、ハイドパークとグリーンパークの間にある交差点。ロンドンの大通りがここで何本も交差しています。歴史あるこの交差点には、ロンドンの豊かな歴史を彩るすばらしいモニュメントがいくつもあります。ウェリントン公爵などの歴史的重要人物の彫像や碑文をじっくりと見て回りましょう。
18 世紀に建てられたアプスリーハウスは、撮影スポットとしてもおすすめ。初代ウェリントン公爵だったアーサー ウェルズリーの邸宅でした。ウェルズリーは政治家としても軍人としても名前を知られ、ワーテルローの戦いではナポレオンを打ち破る軍功を挙げました。この貴族のタウンハウスは現在博物館になっています。アートギャラリーでは、スペイン王室から下賜された 80 点以上の絵画作品を鑑賞できます。
ハイドパークの入り口には、ウェリントン公爵騎馬像が立っています。すぐそばにあるウェリントンアーチは 19 世紀に作られた建造物。このアーチの上にも公爵の騎馬像がありましたが、現在は四頭立て馬車クアドリガの彫刻が設置されています。巨大なアーチをくぐり抜けてみると、アーチの大きさに驚くことでしょう。ハイドパークスクリーンと呼ばれる、イオニア様式の柱列とアーチを組み合わせた建造物も被写体にぴったりです。
歴史あるハイドパークコーナーには、オーストラリア戦争記念碑、ニュージーランド戦争記念碑、王立砲兵記念碑、機関銃部隊記念碑などの戦争に関するモニュメントがいろいろ。少年とイルカの像や、18 世紀の詩人であり政治家だったバイロン男爵の像があるバラ園では、静かな雰囲気が楽しめます。
北へ歩いて行くと、ハイドパークの北東部にスピーカーズコーナーがあります。演説や議論を行う場として知られる場所です。宗教、政治、慈善など、さまざまなテーマで語られる演説に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
ハイドパークコーナーは、ハイドパークの南東端にあり、セントラルロンドンからは少し西になります。ロンドン地下鉄のハイドパークコーナー駅で下車。隣駅はグリーンパーク駅とナイツブリッジ駅です。周辺には、バッキンガム宮殿やマーブルアーチ、セントジェームスパークなどの見どころもあります。