ハムラナスプリングスへ行くには、森の中を少し歩きます。途中、驚くほど透き通ったハムラナ川の緩やかな流れに沿って道が続いています。水際に静かに立っていれば、エメラルドグリーンの水生植物が揺らめく中をすばしっこく動いていく魚を見ることができます。アヒルやコクチョウが流れに合わせて泳いでいたり、休んでいたり、岸で食べ物を探していたりもします。
巨大なセコイアの大きな幹にも圧倒されるでしょう。北米原産のセコイアは 1919 年に植樹され、現在は高さが 55 m にも達していますが、先のことなどお構いなしに今もぐんぐん空に向かって成長しています。
さらに道なりに行くと、ニュージーランド固有の木々の風景に戻り、まもなく泉が見えてきます。高さの異なる木製の展望台から素晴らしい眺めが楽しめ、深さ 15 m の裂け目から泉が湧き出しているのを見ることができます。地下を通ってここで泉となって湧き出るまでに 70 年もの歳月がかかっていると見られています。
泉から湧き出る水の流れを観察。推定では、1 年を通して摂氏 10 度の水が毎時 400 万リットル以上湧出しています。水は小川となって短い距離を流れた後、近くのロトルア湖に流れ込んでいます。
さらに道を進み、「ダンシングサンズ」の小さな泉へ。橋の上に立って、砂の下からブクブク泡立つ水で砂粒が跳んだり跳ねたりする様子を眺めることができます。小さな噴出口がたくさんあり、砂が踊っているようです。
小川を渡り、道なりに進むとぐるっと一周して駐車場に戻ります。小川が水たまりとなっている場所には、コクチョウなど、この地域の野生動物が集まってきます。
ハムラナスプリングスは、ロトルア湖の対岸にあるロトルアの街から約 17 km の場所に位置します。入場は有料。家族割引と子ども割引があります。車で行くのがおすすめ。無料駐車場を利用できます。
