ベナキ博物館は 1930 年にアンドニス・ベナキスが父親を追悼して設立したギリシャ最古の博物館です。ダウンタウンにあるベナキス一家の邸宅を改築したこの博物館には 4 万点を超える人工遺物と美術工芸品が所蔵されており、ギリシャの歴史と文化を理解するには最適の場所です。ローマ帝国による支配時代、中世のビザンチン帝国時代、数世紀におよぶフランク族とオスマン帝国による占領時代、そして独立戦争を経た現代まで、ギリシャが経験してきたあらゆる重要な時代から集められたさまざまな品を見て回りましょう。多すぎてすべてを理解するのは大変ですが、比較的小さな場所に展示されているので、数時間で見て回ることが可能です。
2000 年、ベナキ博物館は大規模な改築を経て、本来の白い石灰岩の外観を取り戻しました。中に入り、硬材でできた床、金色の装飾を施した壁、ステンドグラスの窓など、かつてギリシャ有数の裕福な家族が暮らしていた場所にふさわしい内装を鑑賞しましょう。
この博物館には大きく分けて 4 つの時代別セクションがあり、そこからさらに小規模なコレクション別展示が設けられています。まず 2 階には青銅器時代、キクラデス文明時代、幾何学文様期の人口遺物が展示されています。
階段を上って 3 階では、1700 年代にイドラ島、シャティスタ島に住んでいたマケドニア人貴族の生活様式と文化を再現しています。備え付けの家具、装飾品、便利な道具、手工芸品に囲まれると、時をさかのぼったような気分になるでしょう。
4 階ではもう少し現代に近いギリシャの歴史に触れることができます。1821 年の革命 (ギリシャ独立戦争) に焦点を合わせた展示には当時の記録、英雄たちの肖像画、地図、エッチングがあります。博物館の展示を締めくくるのは 20 世紀のギリシャで作られた手工芸品のコレクションです。
ベナキ博物館はアテネのいろいろな地域に点在するいくつかのギャラリーを傘下に置いています。家族連れならパライオ ファリオのコルウラ マンションに行くと楽しめるでしょう。子どものおもちゃの膨大なコレクションで知られています。歴史通には郊外の高級住宅街キフィシアのペネロペ デルタ ハウスが所蔵している歴史的記録文書のコレクションがおすすめです。ケラメイコス地区にはベナキ イスラム美術館、ダウンタウンにはニコス イアドクシキラゴス ギーカス ギャラリーもあります。
ベナキ博物館本館はシンタグマ広場に近いアテネ中心部にあります。主要な地下鉄、バス路線が利用できます。開館日は水曜日から日曜日です。ギリシャの主な祝日には休館します。各博物館では別々に入場料を支払う必要があります。
