噴煙を上げる火山のように枝を伸ばすエインシェント ドラゴン ツリー。幹が分枝し、らせん状に巻きついた形とその曲線美がとてもユニークです。島ではデル ドラゴ ミレナリオ デ イコー デ ロス ビノスという名で知られています。甘い花の香りが漂う庭園で、この木にまつわる面白い話を聞けます。
この古木は、カナリア諸島にある、数少ない成熟したドラゴン ツリー。正確にはわかりませんが、樹齢 800 年から 1,000 年といわれています。高さが 17 m、根元の直径が 6 m あります。この木の名前の由来について、島の人に聞いてみましょう。伝説によれば、ドラゴン ツリーはドラゴンが死んだ場所に生えるのだそう。火を噴く凶暴なドラゴンの血が赤色の樹液になったのだとか。
この大木はすぐに見つけられます。その巨大さと葉が生い茂る先端部分は遠く離れた場所からも確認でき、カナリア諸島のシンボルとなっています。近くで見ると、複雑に入り組んでもつれ合っている幹が折れ曲がり、今にも倒れそうな様子がよくわかります。キノコやカビの繁殖を防ぐため、1985 年に幹の中に換気孔が取り付けられました。
頭上高く、茶色い枝が重なり合って迷路のように交錯。緑色の葉が強い太陽光を反射してキラキラ輝いています。ドラゴン ツリーの幹は見た目とは異なり、通常の樹木のように堅くはありません。年輪ではなく、枝を数えて樹齢を計算します。枝 1 本が育つのに 14 ～ 15 年ほどかかります。
近くを散策。広さ 30 ヘクタールの明るく静かな公園には、ドラゴン ツリー以外にもブナノキ、ヤシ、サボテン、シナノキなどの植物が。屋外のテーブルでランチを食べたり、ミイラの複製がある洞窟に入ったりするのも楽しそう。カフォリノ峡谷のつり橋も見どころです。昔は下を水が流れていましたが、現在は干上がっていることが多いようです。
エインシェント ドラゴン ツリーは、イコー デ ロス ビノスの中心に位置するドラゴ公園内にあります。公園には、世界中の熱帯植物と低木が集められ、ドラゴン ツリーの苗床もあります。少額の入場料がかかります。公園は毎日開園しています。
