イスタンブールは、北は黒海、南はマルマラ海に面し、ボスポラス海峡を挟んでヨーロッパ大陸とアジア大陸にまたがっています。ローマ帝国、ビザンチン帝国、オスマン帝国の3つの帝国の首都でもあり、東西の要衝として古くから賑わってきました。世界遺産に登録されている壮麗な宮殿やモスク、博物館などを含む歴史地区やバザール(市場)など見どころは尽きません。
トラムヴァイ(路面電車)やメトロなど公共交通機関が発達しており、市内全域をカバーしています。またイスタンブールのヨーロッパサイドとアジアサイドを行き来したり、ボスポラス海峡沿いの街へ行くなら、フェリーを利用するのも便利です。このような公共交通機関を利用する際は、イスタンブールカルトと呼ばれるプリペイドカードの利用するのがおすすめです。
イスタンブール散策で必ず押さえておきたいのが、世界遺産に登録されている歴史的建造物の数々です。現在は博物館となっている大聖堂ハギアソフィア(アヤソフィア)、15~19世紀にわたってオスマン帝国のスルタンが君臨した豪奢なトプカプ宮殿、青く輝く壮大なブルーモスク(スルタン アフメッド モスク)など、数々の文化遺産に目を奪われます。さらに、14世紀に建てられた高さ62mのガラタ塔は、歴史のロマンを感じられる格好のビュースポット。頂上から眺める金角湾とボスポラス海峡の風景にため息が出るはずです。
観光であれば、旧市街のスルタンアフメット地区のホテルを選ぶのがおすすめです。世界遺産など主要観光スポットは徒歩圏内で、レストランやみやげ物店も集中しているので何かと便利です。ホテルのグレードにこだわるなら、新市街のタクシム広場周辺で探してみましょう。洗練されたブランドホテルからこぎれいなビジネスホテルまでさまざまなホテルが揃っています。
世界三大料理のひとつに挙げられるトルコ料理。日本ではケバブが知られていますが、地中海・黒海の新鮮な魚介類から温暖な気候がもたらす野菜や果物まで、多彩な食材を利用したメニューが自慢です。街角の露店から気軽に入れるカフェ、ハイレベルなレストランまで食のチョイスも多種多様。食べ歩きはイスタンブールの楽しみのひとつになるでしょう。
おみやげ探しは、まず旧市街のグランドバザール(カパル チャルシュ)から始めましょう。ここは屋根付きの市場で、複雑に入り組んだ狭い路地に4000以上のショップが軒を連ねています。金細工や絨毯、陶磁器や真鍮製品、水パイプといった質の高い伝統工芸品はもちろん、手軽なみやげ物も揃っています。一方、新市街のタクシム・ニシャンタシューシシリ地区には一流ブランドショップをはじめとする洗練されたブティックがたくさん。雑多な雰囲気のバザールと好対照で、ゆったりとショッピングを楽しめます。
アクセス | 成田・関空からイスタンブールへ直行便がある。所要時間は約12時間。ほかにもヨーロッパやアジアの都市を経由する経由便も多数ある。 |
ビザ | 90日以内の観光・商用目的の入国であればビザは不要。ただし最初の入国日から180日間で合計90日を超える滞在はできない。パスポートの残存有効期間については最新情報をトルコ共和国大使館領事部に確認すること。 |
時差 | 日本より7時間遅い。日本が12時のとき、イスタンブールは5時。通常3月の最終日曜日から10月最終日曜日までサマータイムを採用し、日本との時差は-6時間になる。 |
通貨 | 流通通貨はトルコリラ。空港や銀行、観光地の両替所などで日本円からの両替が可能だが、ドルやユーロからの両替のほうがややレートがよい。クレジットカードの通用度も高い。 |
言語 | 公用語はトルコ語。観光地では英語や日本語を話す人も少なくない。 |
シーズン | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
平均最高気温(℃) | 8.7 | 9.1 | 11.2 | 16.5 | 21.4 | 26 | 28.4 | 28.5 | 25 | 20.1 | 15.3 | 11.1 |
平均最低気温(℃) | 2.9 | 2.8 | 3.9 | 7.7 | 12 | 16 | 18.5 | 18.7 | 15.5 | 12 | 8.5 | 5.3 |
降水量(㎜) | 87.3 | 71.3 | 63.2 | 44.9 | 32.6 | 25.3 | 23.7 | 23.6 | 44.3 | 70.7 | 84.7 | 106.7 |
※World Meteorological Organizationより