アヤソフィア大聖堂 ツアーとアクティビティ

建築工学の奇跡を体現する世界最大規模の教会建築、ハギア ソフィアは、イスタンブール一高名なランドマークで、現存する建物は多くの文化を代表しています。トルコ語の「アヤソフィア」(聖なる叡智) の名でも知れ渡っており、イスタンブールの一大宗教拠点としてさまざまな宗教の信仰を支えてきました。この教会を最初に建てたのは古代ローマ人で、紀元 360 年の開設後、コンスタンティノープルのキリスト教信仰のよりどころとなり、2 度も暴動によって建物が破壊されたものの、6 世紀にはバシリカ (公会堂) として建てなおされて、東方正教の中枢として機能しました。ところが 1453 年のコンスタンティノープルの陥落により、オスマン帝国の支配下に入ったことから、バシリカはモスクに生まれ変わることとなり、キリスト教を匂わせる要素は覆い隠したり撤去したりしたうえでイスラム教らしさを醸し出す特徴が付け加えられました。トルコ共和国発足からまもなく、コンスタンティノープルはイスタンブールに改名され、モスクは一時閉鎖されましたが、今は博物館が設けられ、国の史跡として一般公開されています。見ごたえのあるミナレットが 4 本空へ伸び、中央に巨大なドームを備えるハギア ソフィアは、高層建築の多いイスタンブールの空でもことのほか目を引きます。西門から教会内に入ると、外部拝廊から 5 つの門が拝廊につながっており、キリスト教時代に描かれた 9 世紀のモザイク画や 10 世紀のフレスコ画が見事です。ドームを見上げると、イスラム教の聖典コーランの詩句が流れるようなアラビア語の文字で掲げられているほか、庭園の東端には歴代スルタンの霊廟 (れいびょう) が並んでいます。イスタンブール最高の文化財とあって、ハギア ソフィアの前にはよく長い列ができますが、入場まで 30 分以上かかることはめったにありません。広場ではさまざまなカフェが味を競っており、ちょっとした軽食に便利です。ハギア ソフィアは旧市街にあり、公共交通機関の便に恵まれています。建物は月曜日以外、毎日開いており、夏季の公開時間は長めになっています。入場チケットは博物館のボックスオフィスでお求めください。ハギア ソフィアの教育的価値や文化的価値について知るには絶好のオーディオ ガイドが貸し出されているのでぜひどうぞ。