朝鮮戦争で命を落とした数千にも及ぶ米兵たちを称え、深い哀悼の意を込めて建造された朝鮮戦争戦没者慰霊碑。1950 年からの 3 年間、米軍は国連軍と共に、北朝鮮による侵略に抵抗していた韓国を支援しました。
フィールド オブ サービスと呼ばれている場所には、木々の中から現れたかのように並べられたステンレス製の像があります。19 体の彫像は、過酷な戦場で歩を進める一部の米兵たちを表したものですが、この戦争で戦ったすべての兵士を象徴しています。また国連の壁と呼ばれる石碑には、この戦争に参加した 22 か国の名が刻まれています。
追憶の池として知られる小さな円い人口池。その周辺にある木陰でベンチに座り、心静かなひとときを過ごしてみましょう。池のそばにある石板には、戦争中に死傷した兵士や捕虜となった兵士のほか、行方不明になった兵士たちの数がそれぞれ刻まれ、御影石の大きな壁には英語で「自由はただではない (自由は犠牲の上に成り立っている)」とあり、犠牲となった兵士たちへの思いが綴られています。
ステンレス製の像がある広場の横には、御影石でできた 41 枚の石板が並んでいます。長さ 50 m にもなるこの壁はミュラル ウォールと呼ばれ、歩兵たちを空や海、陸で支えた人々の姿が描かれています。美しく磨かれた表面には 19 体の像が映りこみ、重なり合うその光景はとても印象的。離れた場所から見ると、韓国の山脈で歩を進める兵士たちの姿を思わせます。
朝鮮戦争戦没者慰霊碑はワシントン DC のナショナル モールにあり、近くにはリンカーン記念館やベトナム戦争戦没者慰霊碑があります。メトロの最寄り駅はフォギー ボトム駅とスミソニアン駅。有料の路上駐車場も近くにあります。また障害者用の駐車場は、慰霊碑に隣接するダニエル チェスター フレンチ ドライブ サウスウェストにあります。
朝鮮戦争戦没者慰霊碑がある広場には 24 時間いつでも入園できます。約 30 分のガイド付きツアーもあり、無料で参加できます。このツアーの見学コースには、リンカーン記念館など、ナショナル モールにあるほかの記念碑も含まれます。ツアーの詳細については、アメリカ合衆国国立公園局のウェブサイトにある朝鮮戦争戦没者慰霊碑のページでご確認ください。