ベトナムの南側、南シナ海に面したサイゴン川河口から南北に延びるホーチミン。観光のメインとなるのは、サイゴン大聖堂をはじめ統一会堂やペンタン市場、ホーチミン博物館などが集まるサイゴン駅から市内中心部。なかでもホーチミン人民委員会庁舎から南へ続くドンコイ通りは、フランス統治時代の美しい街並が見事です。周囲にはホテルやレストランをはじめ、安価な飲食店や雑貨店も充実しているので、このエリアだけでベトナムの文化を十分に満喫することができます。
ホーチミンの玄関口は、タンソンニャット国際空港。市内まではバスやタクシーを利用して30分程度でアクセスできます。博物館や教会など市内中心部は徒歩でも見て回れますが、ちょっと足を延ばすときにはタクシーを利用するのが一般的。ほとんどがメーターを設置しているので安心ですが、ときに悪質なドライバーもいるので、発車時にメーターを作動さているかなどの確認が大切です。バイクタクシーは事前交渉が必要で、ドライバーによって料金が異なるので注意しましょう。
観光のメインはサイゴン駅から少し南の市街中心部。赤いレンガ造りが荘厳なサイゴン大聖堂をはじめ、フランス人建築家による中央郵便局、ベトナム開放の歴史を知るホーチミン博物館など、建築物としても楽しめる見どころが充実。周囲のドンコイ通りやファングーラオ通りには雑貨店やカフェが軒を連ねています。さらに、周囲の都市へのデイトリップツアーも魅力的で、ミトーでのメコン川流域クルーズや、カイベーへの水上マーケット観光、クチへの戦跡ツアーなどが人気を集めています。
ベトナム初心者でも安心なのは、市内中心部を走るドンコイ通り周辺。高級ホテルからビジネスホテルまでたくさんの宿泊施設が建ち並び、予算に合わせたチョイスが可能。観光スポットまで近く、飲食店やおみやげ屋も充実しています。そのほかベンタン市場から続くファングーラオ通り周辺は、世界中からバックパッカーが集まるエリア。プチホテルなどの安宿をはじめリーズナブルな食堂も多く、一年を通して観光客で賑わっています。
ベトナム料理の定番といえばフォー。米粉を原料とした麺で、海鮮系や鶏肉系など、ダシやトッピングは店によって異なるため、日本のラーメンのようにさまざまなバリエーションを楽しめます。そのほか、米粉を伸ばしたライスペーパーで具材を包む生春巻き、焼きそば風に炒めた麺にヌクトゥと呼ばれる香味のある醤油をかけるミーサオ、スパイスで味付けした淡水魚を油で揚げるチャーカーなどがおすすめ。ドンコイ通りやファングーラオ通りの周辺など、各所のレストランや食堂、露店で気軽に味わえます。
ドンコイ通りを中心に、市内中央部に走るレタントン通り、パスター通り、トンタットティエップ通りが、ホーチミンの四大ショッピングストリート。アオザイや漆器といった伝統的なおみやげを扱う店から、今風のアレンジを凝らしたポーチやサンダルなどが並ぶ雑貨店まで、さまざまなショップが軒を連ねます。気軽なおみやげとしては、フォーのインスタント麺や袋詰めピスタチオなどの乾物、ニョクマムやヌクトゥなどの調味料がおすすめ。おみやげ屋のほか、市内のスーパーマーケットや商店でも購入できます。
アクセス | 成田・関西・名古屋・福岡からタンソンニャット国際空港へ直行便が運行。所要時間は5〜6時間程度。 |
ビザ | 観光目的で15日以内の滞在ならビザは不要。ただし、パスポート残存有効期間が3カ月以上あり、出国用の航空券を有すること。 |
時差 | 日本より2時間遅い。日本が12時のとき、ホーチミンは10時。 |
通貨 | 通貨単位はドン。紙幣は50万ドン・20万ドン・10万ドン・5万ドン・2万ドン・1万ドン・5000ドン・2000ドン・1000ドン・500ドン・200ドン。硬貨は5000ドン・2000ドン・1000ドン・500ドン・200ドン。 |
言語 | 公用語はベトナム語。ホテルやレストランでは英語や日本語が通じる場合も多い。 |
シーズン | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
平均最高気温(℃) | 31.6 | 32.9 | 33.9 | 34.6 | 34.0 | 32.4 | 32.0 | 31.8 | 31.3 | 31.2 | 31.0 | 30.8 |
平均最低気温(℃) | 21.1 | 22.5 | 24.4 | 25.8 | 25.2 | 24.6 | 24.3 | 24.3 | 24.4 | 31.2 | 31.0 | 30.8 |
降水量(㎜) | 13 | 4 | 10 | 50 | 218 | 311 | 293 | 269 | 327 | 266 | 116 | 48 |
※ベトナムニュースより