越前市は、福井県のほぼ中央に位置する市です。古くから交通の要衝として発展し、近世には商工業や町人文化が栄えていました。そのため、越前市は現在も“手仕事のまち”といわれ、越前和紙・越前打刃物・越前箪笥は国の伝統的工芸品に指定されています。昔ながらの懐かしい街並みを歩きながらこうした伝統工芸の現場を巡り、職人たちや町の人々と交流できるまち歩きツアーは、とても人気があります。
市の中心駅である武生駅から車で15分ほど行くと、曹洞宗の寺院・御誕生寺(ごたんじょうじ)があります。数十匹の捨て猫や傷病猫を境内で飼育・世話しており、愛猫家の間では“猫寺”として親しまれています。
また、源氏物語の作者である紫式部は、越前国司となった父の藤原為時とともに、996年から1年ほど越前市に滞在しています。これにちなんで造園された紫式部公園は、武生駅から車で約10分。同駅からバスの利用も可能です。寝殿造の様式でつくられた庭園は全国でもここだけ。池を巡らせた園内では、平安時代の雅な雰囲気を楽しめます。
越前市内には観光に便利なアクセスの良いホテルがありますが、隣の福井市まで足を伸ばすとさらに選択肢が広がります。越前市に滞在をお考えの方は、エクスペディアでホテルを検索してみてください。