オークランド美術館は、第一次世界大戦で亡くなった兵士たちを記念して、1929 年、オークランド ドメイン公園内に建てられたギリシャ・ローマ風建築です。近づきながら建物を見上げると、第一次・第二次世界大戦の様子を描いたレリーフで壁面が装飾されていることがわかります。いくつもの常設展や臨時展を披露している美術館の各所と青銅のドアには、ヒナゲシの装飾が配されています。
第一次世界大戦と第二次世界大戦の展示に混じって目を引くのは、各大戦の戦死者名簿。「ザ スカー オブ ザ ハート」(心の傷) 展示では、両大戦中の遺物や写真、手紙で退役軍人や文民の体験談を紹介しており、そのそばには連合軍のスピットファイアー戦闘機と日本軍のゼロ戦が 1 機ずつ。
マオリ族文化コーナーは、すばらしいタオンガ (マオリ語で「宝」の意味) の山。美々しく飾りを刻み付けた公会堂、戦闘用カヌー、マオリ族最古の装飾彫刻、鳥の羽で飾った衣、狩猟道具、織物など、すばらしい展示が並びます。マオリ族のパフォーマンスやマオリ文化を紹介するガイドツアーが毎日予定されています。来館時は、その時間割を考慮して計画を立ててください。
自然史コーナーでは、ニュージーランドの野生生物を詳しく紹介。多種多様な海洋生物、鳥類、両生類、は虫類の展示を見るにつけ、ニュージーランドが実に豊かな生物多様性に恵まれた島国であることが分かります。
応用・装飾芸術のコーナーも陳列品はバラエティー豊か。特別な衣装、楽器、時計、磁気、ガラスや金属を細工した芸術品の数々が、ニュージーランド国内からも海外からも集められています。
オークランド美術館はクリスマス当日以外毎日開館。都心のグラフトン地区にあり、バスの便が発達しています。付属駐車場の料金は駐車場内で支払ってください。