アムステルダムの歴史は13世紀までさかのぼりますが、有名な運河地区が建設されたのは17世紀になってから。環状の運河地区は世界遺産にも登録されており、歴史的な名所も多数残っています。美しい街並みを散策するだけでも楽しいですが、コンパクトな街に集中する世界有数の美術館、博物館を訪ねるのも大きな旅の目的となるでしょう。
細い石畳の道が多く、駐車スペースも限られているので、車での観光はおすすめしません。徒歩やレンタル自転車、また市内全域をカバーするトラムなど公共交通機関を利用して十分散策を楽しめます。また運河を巡るクルーズでは、旧市街の中心部を1時間ほどで見て回ることができます。クルーズではアムステルダムの歴史を学びながら運河沿いに立ち並ぶ切妻造りの家々を観賞することができます。
アムステルダムの最大の魅力は、1.6㎢の範囲に名所や世界有数のミュージアムが集中するコンパクトな街並みです。世界遺産に登録された運河地区には、ダム広場や王宮を中心にアンネフランクの家やマダムタッソー蝋人形館などが揃っています。また運河地区のすぐ南に位置する美術館地区では、ゴッホ美術館とアムステルダム国立美術館があり、じっくり時間をかけて巡りたいもの。街歩きや美術館巡りに疲れて一休みするなら、市民の憩いの場でもある緑あふれるフォンデル公園を訪れてみてください。運が良ければ楽しいイベントや目を見張るパフォーマンスも楽しめます。世界的に有名なハイネケンの歴史的な醸造工場地跡で歴史や醸造法を学びながら試飲も楽しめるザ・ハイネケン・エクスペリエンスも欠かせないアトラクションです。
コンパクトな街で、なおかつ公共交通機関も整っているので、ホテルのロケーションよりもグレードや雰囲気を重視してホテル選びをするといいでしょう。5つ星の高級ホテルはもちろん、手ごろな中級ホテル、リーズナブルなB&Bやアパートメントタイプの宿も揃っています。公共交通機関が整っているため、時間があまりない人は空港のあるスキポール周辺に宿泊しても、充分アムステルダムを満喫できます。
レストランやカフェはもちろん、ナイトライフも充実したアムステルダム。特に歴史的な建造物と新しいアートスタイルが融合したおしゃれなカフェや、美しい運河や緑を見渡すテラスレストランなど、雰囲気のよさが際立っています。またナイトライフもアムステルダムの楽しみのひとつ。多くの人が集まるライツェ広場やニーウマルクト広場などに多くのレストランやパブが集中しています。また「飾り窓」で知られるダム広場からチャイナタウンの間に位置する歓楽街レッドライトディストリクトも旅行者の興味を引いています。
雑多なみやげ店からデルフト焼きといったオランダ全土の伝統工芸品を売る店、ハイセンスなショッピングセンターまで、さまざまなショップが見つかります。おすすめなのは最近話題のおしゃれなダッチデザインのインテリアグッズや小物。機能美あふれるモードな雑貨が手に入ります。さらに美術館、博物館のミュージアムショップで手に入るオリジナルグッズもお見逃しなく。個性的なおみやげを手ごろに見つけられると根強い人気があります。
アクセス | 成田・関空からアムステルダムへ毎日直行便がある。所要時間は約12時間。 |
ビザ | 6カ月以内、90日以内の観光目的の入国であればビザは不要(シェンゲン協定加盟国)。パスポートの残存有効期間は入国時に6カ月以上あることが望ましい。 |
時差 | 日本より8時間遅い。日本が12時のとき、アムステルダムは4時。3月の最終日曜日から10月最終日曜日はサマータイムを採用し、日本との時差は-7時間になる。 |
通貨 | 流通通貨はユーロ。空港や銀行、観光地の両替所などで日本円からの両替が可能。クレジットカードの通用度も高い。 |
言語 | 公用語はオランダ語。多くのオランダ人が英語を話すため、英語でのコミュニケーションに不自由は感じない。 |
シーズン | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
平均最高気温(℃) | 5.4 | 6 | 9.2 | 12.4 | 17.1 | 19.2 | 21.4 | 21.8 | 18.4 | 14.1 | 9.2 | 6.5 |
平均最低気温(℃) | 0.5 | 0.2 | 2.4 | 4 | 7.8 | 10.4 | 12.5 | 12.3 | 10.2 | 7 | 3.9 | 1.9 |
降水量(㎜) | 62.1 | 43.4 | 58.9 | 41 | 48.3 | 67.5 | 65.8 | 61.4 | 82.1 | 85.1 | 89 | 75.9 |
※World Meteorological Organizationより