アルカサル庭園は、ムーア様式による宮殿と公園がひとつになった複合施設です。敷地内には、城壁、塔のほか、市に残る唯一のイスラム教寺院があります。複雑な建築物に、ムーア人たちの技術の高さを垣間見ることができます。
11 ～ 12 世紀に建設された宮殿の、現存する優美な柱列の間を歩きましょう。かつて宮殿を守っていた堀は 1700 年代に埋め立てられ、今日では草原となっています。何度か建て替えられた宮殿ですが、アーチ型のドアやアラブ様式の浴場など、いくつか古い部分が残っています。浴場エリアにあった昔の更衣室や給湯室の複雑な温水システムをご覧ください。
ビジャビセンシオ宮殿の塔内にある暗室まで階段を上り、見渡す限りの町の風景を眺望してください。ガイドによる塔の歴史と暗室のメカニズムに関する解説を聞きましょう。鏡とレンズを使うことにより、暗室から町の様子をリアルタイムで見ることができるのです。塔内には、暗室やヘレス デ ラ フロンテーラの重要なランドマークに関する品々が展示されています。
庭園内で開催される文化イベントにも参加しましょう。手入れのが行き届いた庭園内の小道を歩き、豊かな緑と静かな雰囲気を堪能してください。庭園内には優雅な水辺とオリーブオイルの搾取機もあります。ご家族連れの方は、お子様を庭で遊ばせてあげたり、イチジクの木から実をもいだりして素晴らしい時間を過ごすことができるでしょう。
庭園内に入るには入園料が必要です。お子様、高齢者、学生は割引料金が利用できます。庭園は毎日朝から夕方まで開園しています。冬季は閉園時間が早まります。暗室に入るには別途料金がかかります。
アルカサル庭園はアルカサス デ ヘレスにあり、ヘレス デ ラ フロンテーラの中心部からやや西よりです。ヘレス駅から西に 1.6 km です。近くにはビジャマルタ劇場、アレナル広場、ヘレスの大聖堂などがありますので、ぜひお立ち寄りください。
