ムーア様式のモチーフや装飾が特徴的な劇場で、劇やコンサートを鑑賞しましょう。
カディス旧市街の中心部にある19 世紀築のファリャ大劇場は、ネオ ムデハル様式の赤いレンガと豪華なアーチが印象的。ダンス、劇、オペラなど、さまざまなパフォーマンスを楽しめます。
まずは外観を見学。赤と白の模様、バラ窓、複雑な装飾をカメラに収めておきましょう。アラビア様式を取り入れた劇場の脇にはヤシの木が植えられています。
大きな扉をくぐると、1920 年代のデザインが印象的な広々とした玄関ホールが迎えてくれます。ホールの階段から観客席に足を運ぶと、幅 18 m、奥行 26 m のステージがあります。
赤い座席が並ぶ観客席は金色のバルコニーに囲まれており、ストール ボックス席、メザニン ボックス席、アッパー スタンド席からダンスやコンサートを楽しめます。ムーア様式のモチーフで装飾された壁やモダンなシャンデリアもお見逃しなく。
2 月下旬または 3 月上旬に開催されるカーニバル オブ カディスでは、アート コンテストやリサイタルが開催されます。エキシビションで展示されるさまざまなアート作品は必見です。
ファリャ大劇場は、スペイン出身の作曲家マヌエル デ ファリャから名づけられました。マヌエル デ ファリャはアンダルシアの民謡とフラメンコを融合させた作曲家で、20 世紀のスペイン音楽界において最も重要な人物と言われています。最初に建てられた木造の劇場は全焼したため、同じ場所にこの劇場が建設されました。
ファリャ大劇場は旧市街の北西部に位置し、海岸やヘノベス公園から徒歩ですぐの場所にあります。近隣には、プラザ デ サン アントニオ、サント アンヘル カストーディオ教会、ムゼオ デ ラス コルテスなどの観光スポットがあります。