フェリペ王子科学博物館は、子どもから大人まで体験型展示を通じて科学を学べる素晴らしい施設です。ヒヨコが孵化する様子を観察したり、発電体験をしたり、気候変動や監視技術について学んだり。今最も気になるさまざまなトピックについて知ることができます。
2000 年に開館したこの博物館は、建築家サンティアゴ カラトラバが設計した、クジラの骨格を模したユニークな形。「触らない、感じない、考えないことを禁じる」というモットーは、体験型学習の方針を反映しています。展示面積は 26,000 m2 にも及び、3 つの階にまたがっています。
1 階はエクスプロラトリウムと呼ばれ、さまざまな科学現象を再現して解説しています。高さ 15 m の DNA 模型もあり、建物の最上部からは巨大なフーコーの振り子がぶら下がっています。全長 34 m のこの振り子は世界でも最大級のものです。
2 階は「科学の遺産」というタイトルで、サンティアゴ ラモン イ カハル、セベロ オチョア、ジャン ドーセという 3 人のノーベル賞受賞者の研究を解説しています。3 階の「染色体の森」も必見です。ここはワトソンとクリックが 1950 年代に発表した DNA 構造についての画期的な発見に関する展示です。23 組の染色体の大型模型は、それぞれの組に特定の遺伝子の働きを説明するインタラクティブなモジュールが含まれています。
欧州宇宙機構 (ESA) と共同制作した「ゼロ グラビティ」の展示も見逃せません。ハッブル宇宙望遠鏡が軌道に乗ってからの 20 年間に撮影された魅力的なたくさんの画像を見て、ESA の現在と今後の宇宙でのミッションについて知りましょう。特別展が開催されていればぜひそちらもご覧ください。通常は 3 階で開催されています。
フェリペ王子科学博物館はバレンシアの芸術科学都市の一画にあり、街の中心部の南西に位置します。開館時間は曜日と時期によって異なるため、事前のご確認をおすすめします。レミスフェリック IMAX シアターとオセアノグラフィック海洋水族館との共通パスを購入すると、入場料が割引になります。