マドリードの中心部にあるチュエカは、旧市街の北に隣接するスタイリッシュな地区。セクシュアル マイノリティにフレンドリーなショップやバーが数多くあることでも知られ、毎年恒例のプライド パレードはこの地区の一大イベントです。マドリードの前衛的でスタイリッシュな印象の代名詞ともいえるチュエカは、昔ながらの趣が残る旧市街とは対照的。マドリードを旅するなら、多様性を尊重するフレンドリーなこの地区もぜひ訪れてみましょう。
地下鉄の駅があるチュエカ広場は、大きな建物に囲まれていますが、広々として開放感があり、この地区の雰囲気を象徴する存在。多くの人でにぎわっています。カフェで読書を楽しんだり、夕方のひとときをバーで過ごしたり。夜のフエンカラル通りとオルタレサ通りは活気にあふれ、まばゆいネオンが夜明けまで街を照らし続けています。
ファッションの流行発信地としても知られるチュエカ。店頭に並ぶ服はもちろん、通りを行き交う人々のファッションも個性的。ここでは、高級デザイナーズ ブランドからボヘミアン スタイルの掘り出し物まで、いろいろなものが見つかります。また、通り沿いや広場に立ち並ぶレストランでは、いろいろな国の料理が楽しめます。
毎年 6 月か 7 月に開催されるプライド フェスティバルはこの地区の一大イベント。この時期のチュエカ地区は、多様性の尊重と社会的制約からの解放を求めるプライド ムーブメント一色になり、ダンスを楽しむ華やかな衣装の人々や旗で通りが埋め尽くされ、歌声や歓声が響き渡ります。
この地区の名前は、19 世紀の作曲家フェデリコ チュエカにちなんだもの。サルスエラというスペインの叙情的オペラ音楽の分野でスペインを代表する作曲家の一人として知られています。地元の土産物店では、サルスエラが流れていることが多く、旅の思い出に CD はおすすめ。聞くたびに思い出が鮮やかによみがえります。
チュエカ地区はマドリードの中心部にあり、サン ヘロニモ エル レアル教会やプラド美術館などの観光名所にも近く、レストランやバー、クラブなどが軒を連ねるマラサーニャ地区の東側に隣接しています。地下鉄を利用する場合は、チュエカ駅で下車。バスの路線も充実しています。