セント メアリー教会は、ノッティンガムで最も古い歴史を持つ宗教施設の 1 つ。15 世紀に建てられた建物は垂直様式のゴシック建築の優れた例で、市内で最も大きな教会に数えられます。まずは壮大な身廊を歩いてみましょう。優美なステンドグラスの窓や彫刻が施された銅製の扉があり、感性が刺激される芸術的で神聖な空間です。
現在の建物は 15 世紀に建てられたものですが、この地には、それ以前にも教会が建っていました。以前の教会についてはドゥームズデイ ブックにも記載されています。ドゥームズデイ ブックは 11 世紀に作成された有名な書物で、イングランドの地主に関する記録です。
教会の外に出たら、高さ 38 m の塔をじっくりと眺めてみて。中に入ると、14 世紀に造られた祭壇の扉があります。門は 1370 ~ 1380 年代まで遡ると考えられており、中世に使用された興味深い施錠の仕組みが見られます。
南側の翼廊には、新約聖書に登場する場面が描かれた板絵が飾られています。象徴主義を表す銅製の扉を注意深く見てみましょう。この扉は、アーツ アンド クラフト運動で名高い金工と建築家のヘンリー ウィルソンにより、20 世紀の初頭に作られました。
窓にはビクトリア時代のステンドグラス。聖書に登場する人物や寓話が表現されています。教会の内部には、他にも興味をそそるものがあります。十字の百合の花を描いた墓の一部があるほか、アラバスター製の板絵には、1170 年にヘンリー 2 世の従者によって暗殺されたトマス ベケット大司教が描かれています。
教会には約 700 の座席があります。聖歌隊のパフォーマンスに耳を傾けてみましょう。きっと、素晴らしい音楽に心が揺さぶられるはず。水曜日と日曜日の夕方には、合唱のイベントも催されます。
教会は、火曜日 ~ 土曜日に一般公開されています。公開時間は変更される場合があるため、事前に事務所に確認しておきましょう。入場は無料ですが、もちろん寄付も受け付けています。
セント メアリー教会は、ノッティンガムの中心にあるレース マーケット地区に位置しています。ノッティンガム鉄道駅からは、北方に徒歩で10 分の距離です。この地区を散策するなら、近隣のレース マーケット シアター、ノッティンガム コンテンポラリー、ギャラリーズ オブ ジャスティス博物館がおすすめです。