大きな岩の上に危なげに立つ城。宮廷生活や伝説を描いた素晴らしいフレスコ画の数々に圧倒されます。
イタリア語のロンコロ城の名前で知られているルンケルシュタイン城は驚くほど美しく、その歴史も興味深いものがあります。中世の建造物を見学して、高い評価を得ているフレスコ画を鑑賞。眼下のタルヴェーラ川と風光明媚な南チロル地方の絶景に圧倒されます。
城の歴史に注目。ヴァンゲンの領主によって最初に建てられたのが 1237 年のこと。その後、城を所有する貴族が何回か変わり、そのたびに建物と装飾に手が加えられました。16 世紀に火薬が爆発して建造物の一部が損傷。17 世紀には落雷により火事が起こりました。20 世紀の終わりに修復が行われ、博物館として一般公開されました。
城の内部では有名なフレスコ画を鑑賞できます。騎士物語などの文学を題材にしたものや、狩りや魚釣り、ダンスなど、宮廷の様子が描かれたものもあります。じっくり見学したい方は事前にガイド ツアーを予約しましょう。芸術品の多くは、14 世紀から 15 世紀にかけてこの城に住んでいた裕福なヴィントラー一家の依頼で作られたものです。
城の北側にあるサマー ハウスには他にもフレスコ画があります。「トリスタンとイゾルデ」の恋愛物語や「花咲く谷のガーレル」のアーサー王物語が描かれています。城では特別展示も開催されます。
古い貯水槽や屋外のトイレなど、昔使われていた設備も残っています。城の中庭にはお酒を出すオステリアがあり、食事ができます。
城は月曜日休館。入場は有料。ガイド ツアーは追加料金が必要です。
ルンケルシュタイン城はタルヴェーラ川の東側にあり、ボルツァーノの街の中心から車で 10 分もかかりません。夏の間はヴァルター広場から無料のシャトルバスが出ています。路線バスも運行しています。城のふもとから入り口までは上り坂を歩いて 10 分。ボルツァーノからすべて歩くと 35 分ほどかかります。