ゲトライデ通りは、ザルツブルグの有名なショッピング街。細い中世の家が建ち並び、モーツァルトの生家および博物館があることでも知られています。

「穀物通り」とも呼ばれるゲトライデ通りは、中世の趣を残す通り沿いに高級ブティックが並び、絵のように美しい中庭が点在し、ストリートミュージシャンや大道芸人が道行く人を楽しませてくれるにぎやかな通りです。買い物を満喫したいという人も、ちょっとウィンドウショッピングがしたいという人も、すてきな時間を過ごすことができます。1500 年代後半から 1600 年代初期までの間、この一帯はバイエルンに続く主要道路でした。特に裕福な商人の間で人気があり、ザルツブルグで最も住みたいエリアの 1 つに挙げられていました。今日も、おしゃれなファッションブティックや宝石店が建ち並ぶおかげで、当時と同じ高級感が保たれています。とはいっても、どなたでも気軽に行ける雰囲気なので心配はいりません。この通りに並ぶ細く、背の高いテラスハウスは、典型的なザルツブルグの中世の建築物です。歴史学者や建築ファンなら、中世という大昔から残る錬鉄製の看板や扉窓に感嘆せずにいられないでしょう。ファッション好きなら高級店めぐりを楽しめますし、モーツァルトにまつわる土産物や映画『サウンドオブミュージック』に関する記念グッズも売られているので、音楽ファンも決して飽きることはありません。モーツァルトの生家および博物館はゲトライデ通り 9 番に建っています。ぜひ 1 時間のガイドツアーに参加して、この偉大な作曲家の幼少期について学びましょう。ツアーはインターネットまたは電話でご予約ください。ゲトライデ通りは平坦なため散歩にぴったりで、隠れ家のような中庭では、夏の混雑を避けて静かに休憩することができます。中庭はそれぞれ趣が異なり、壁画やアーチが飾られていたり、色とりどりの花が植えられていたりします。シャッツハウスからユニヴァズィテートプリッツ (大学広場) まで歩き、『幼児を抱いた聖母』の絵やドイツの政治家アウグスト・ベーベルに捧げられた記念プレートを探してみましょう。家族連れにおすすめなのは、蝋人形館です。18 世紀末のザルツブルグの街並みが再現されているので、興味のある方はぜひお立ち寄りください。ゲトライデ通りはザルツブルグの旧市街の中心を走り、ザルツブルグの中央駅から出ているバスで行くことができます。ゲトライデ通りからは、レジデンツ広場やザルツブルグ大聖堂など数多くの観光名所に歩いて行くことができます。通りの東端から少し歩くと、メンヒスベルクの丘の頂上まで行けるケーブルカー乗り場があります。メンヒスベルクの丘にはザルツブルグ近代美術館の分館があるので、足を延ばしてみてください。ゲトライデ通りが一番静かなのは、ショップが開店する前の早朝。ショップや家が明かりを灯す夜も、とても魅力的です。