五稜郭は 1866 年に作られた巨大な星型の要塞。箱館府庁舎として使用された後、箱館戦争では旧幕府軍の本拠地となりました。江戸幕府の崩壊から明治維新へ至る動乱の時代を経て公園となり、特別史跡に指定されました。現在は、独特の建築や堀、芝生の広場、さらに春には満開の桜を楽しめる名所としてたくさんの人が訪れます。堀沿いの遊歩道は散策にぴったり。博物館や美しい公園、史跡などを見学して回りましょう。
星型の洋式城塞は、どの方位からも死角なく防御するために考案されたもの。1869 年に戊辰戦争最後の戦いとなった箱館戦争が終結した後、1910 年代からは公園として開放されるようになりました。城塞の外周には堀が巡らされ、堀に沿って落葉樹と 1,000 本を超える桜が植えられています。歩道橋を渡り要塞の中心部へ。美しい松林や手入れの行き届いた庭園を鑑賞しましょう。
五稜郭の中央には、司令部として使われた建物が復元されています。赤い屋根瓦が特徴的な建物は、かつて箱館奉行所として建造されましたが、江戸幕府崩壊後の 1871 年に取り壊されました。復元された奉行所は一般公開されており、五稜郭と函館の街の歴史を伝える博物館が設置されています。
広い公園内では四季折々の美しい景色が楽しめます。春にはたくさんのソメイヨシノが咲き誇り、北海道屈指の桜の名所として知られています。夏は周囲の庭園の緑が美しく、秋になると落葉樹が赤や黄色に色づき、見事な紅葉が楽しめます。あたり一面が真っ白になる冬の雪景色も見逃せません。
五稜郭は北海道南部の都市、函館市にあります。函館駅から市電に乗り五稜郭公園前で下車。乗車時間は 10 分です。そこから徒歩 15 分ほどで五稜郭公園に到着します。箱館奉行所は年末年始を除き通年開館しています。隣にある五稜郭タワーにも立ち寄ってみましょう。五稜郭全体を見下ろし、函館の街や周辺の眺望が楽しめます。