荘厳なゴシック調の建物が美しいケルン大聖堂は、三賢者の聖遺物箱を収めた世界最大級の教会です。

ケルン大聖堂は、世界で一番高いローマカトリック大聖堂で、重要な「三賢者の聖遺物箱」を収めるために 1248 年から 1880 年の間に建設されました。高さが 157 m (516 フィート) もあり、ケルン屈指の人気を誇る観光名所です。大聖堂のそばまで来たら、中に入る前に巨大な尖塔を鑑賞しましょう。中に入ったら、中央の通路を進み、世界屈指の高さを誇るアーチ形天井を見上げてください。ゴシック調のとても美しい天上で、いくつものステンドグラスの窓に目を奪われます。この内の 5 枚は、ルートヴィヒ 2 世が寄贈したものです。他とは違うモダンにアレンジされた高さ 20 m (66 フィート) の大きなステンドグラスに気が付くと思いますが、それは 2007 年にドイツ人芸術家であるゲルハルト・リヒターによって作られたものです。通路を進むとたどり着く立派な主祭壇には、この大聖堂を建設する理由となった石棺が収められています。黄金で装飾され宝石が埋め込まれた聖遺物箱には、「三賢者」として知られる「東方の三博士」の王冠をいただいた頭蓋骨が収められているといわれており、聖遺物箱としては欧米諸国最大を誇ります。ケルン大聖堂の見どころは、この聖遺物箱だけではありません。特に注目なのは、ゲロの十字架 (ゲロクロイツ) です。アルプスより北の地域に現存する最古の十字架像で、聖具保管室のすぐそばに飾られています。また、聖体礼拝堂ではミラノのマドンナと呼ばれる、赤ん坊のイエスを抱いた聖母マリアの木製の像を見ることができます。13 世紀に作られた見事な像なので、忘れずにご鑑賞ください。宝物館も外せません。数多くの貴重な遺物が展示されており、中には 4 世紀のものもあります。宝物館を見たら、今度は塔に上って、100 m (328 フィート) の高さからケルンの街並みを眺めましょう。第二次世界大戦時、ケルンの市街地のほとんどが爆撃によって壊滅状態になりましたが、この大聖堂だけは奇跡的に破壊をまぬがれました。これは、「神のご加護」によって守られたからだと主張する人もいれば、連合国の爆撃機のパイロットが、この大聖堂をこのエリア上空を飛ぶ際の目印にしていたため破壊しなかったからだと考える人もいます。本堂への入場は無料ですが、宝物館と塔に入るのは有料です。ケルン大聖堂はケルン中央駅のすぐ隣に位置します。U バーンに乗って、ドム / ハウプトバーンホフ駅で下車してください。有料駐車場が近くにあります。