丘の頂点に建つカルカソンヌの中世の城塞は、モンターニュ ノワール(黒い山) を背景にその威容を際立たせています。町はラ バスティッド サン ルイ (別名ヴィル バース) と、ユネスコ世界遺産である中世の城塞都市ラ シテに分かれています。年間、多くの観光客が訪れる城塞を見に行きましょう。ヴィル バースは、城塞都市ほどの知名度はないものの見どころにはこと欠きません。
それでは最初の目的地、ラ シテへ。2,000 年以上の長きにわたり、城壁と 52 の石づくりの塔に守られてきた城塞都市です。19 世紀の後半、城塞は Eugène Viollet-le-Duc により改築されました。現代的でアート感覚あふれる場所へと生まれ変わったのです。正門であるナルボンヌ門から城塞に入りると、土産物店やブティック、レストランなどがあります。
城壁の上から景色を眺めるために、コンタル城に向かいましょう。12 世紀の城塞のなかの部屋を見てまわり、興味深い解説パネルを読んでください。ガイド付きツアーに参加して、城塞の上から周辺の田園地帯とピレネー山脈を眺望しませんか。
華麗なバラ窓やBasilica of Saint-Nazaireの精緻な彫刻をつぶさに観察しましょう。11 ~ 14 世紀に建造されたこの教会には、フランス南西部で最古のオルガンがあります。塔の上に登り、ラ シテの美しい景色を楽しんでください。しばしばここで、男性クインテット (5 人組合唱団) が聖歌を披露しています。コンサートの予定がないかチェックしておきましょう。
比較的静かなオード川の左岸、ヴィル バースも、数時間かけて探索することをおすすめします。ラ シテより新しいこのエリアのハイライトはMusee des Beaux-Arts (美術館) です。17 ~ 18 世紀のフランドル地方の絵画や地元アーティストの作品などを展示しています。
市から 3 km 東にあるカルカソンヌの空港からは、無料の送迎サービスが利用できます。トゥールズから南方、東方に向かう列車のほとんどが、カルカソンヌに停車します。トゥールズからカルカソンヌまでは車で 1 時間ちょっとです。