ボルドー地方には毎年数百万人の観光客が訪れます。ワインの試飲や食べ歩きのツアーが人気ですが、ブドウ畑やワイナリー、ワインセラーのほかにも、ローマ時代の遺跡や建造物など見逃せないスポットがいっぱい。
ボルドーの気候の特長は大西洋から吹く優しい風。石灰岩や砂利、粘土を含む土地を温め、世界で最も有名なワインを育む理想的なテロワール、つまり環境を作り出しています。およそ 12 万ヘクタールの土地には 7,000 以上のワイナリーがあり、60 のアペラシオンを飲み比べることができます。主な品種はメルロー、カベルネ ソーヴィニヨンとカベルネ フラン。家族経営のブドウ畑からシャトー ラフィット ロートシルトなどの最高級のワイナリーまで、多彩なワインを味わってみましょう。
ローマ人がボルドーにワインをもたらしたのは紀元1世紀のこと。市の中心部には円形闘技場、パレ ガリアンの壁が一部残るエリアがあり、古代ローマの栄光と繁栄をうかがわせます。北東はピュブリック庭園や植物園など、青々とした緑地が広がる地域です。
ガロンヌ川沿いの南側に建つブルス宮殿も見応えのある建物です。ミロワール ドーと呼ばれる水鏡は必見。雲をバックに宮殿が水面に浮かび上がる光景は、息をのむ美しさです。宮殿の建物は現在は会議場として使用されています。夜はライトアップされた宮殿が水鏡に映り込み、さらに幻想的な光景が見られます。
ワイン王国の見学やガロンヌ川沿いの散策には、Vcub (公共自転車) の利用がおすすめです。美しい石造りのピエール橋から眺める旧市街の景観も見事。ユネスコ世界遺産の名所をはじめ、300 を超える重要文化財が点在する景色が広がります。さらに北に進み、近代的な昇降式のジャック シャバン デルマ橋を渡ると、中心部をぐるりと一周 (8km) したことになります。
ペイ ベルランの塔はサン タンドレ大聖堂の鐘楼。塔の最上階に上ればボルドーを一望することができます。すぐそばに建つサン ミッシェル大聖堂の鐘楼で発見されたミイラの話も聞いてみましょう。カンコンス広場にも立ち寄りましょう。噴水や彫像がある美しい広場は、絶好の撮影スポット。ヨーロッパ最大級の広さを誇る広場では、週末のマルシェのほか、音楽やスポーツのイベントも数多く開催されています。
ボルドーへ行くには車や列車を利用しましょう。現地の観光には徒歩や自転車で。ワイナリーをスムーズに巡るには、貸切タクシーを利用するのがおすすめです。