アジアティカ東洋美術館 (アジアティカ ミュゼ ダール オリエンタル) で、魅惑的なアジア美術の世界に触れてみませんか。古代の中国、チベット、ネパール、インドなどで作成された絵画、彫刻、考古学的価値の高い物品が陳列されていて、約 1000 点におよぶアジアの遺物コレクションはフランス最大級です。
美術館の常設展示は国や地域ごとに分かれています。中国ブースは 2 部屋分あり、青銅、象牙、磁器などで作られた品々が多数展示され、白眉は北魏時代のブッダ像や観音菩薩像です。中国ブースにはわずかながら日本の品も展示されていて、薩摩焼などを見ることができます。
チベット ブースには仏画や曼荼羅が描かれた「タンカ」や、見事な仏像などが展示されています。ネパール ブースでは箔を施した青銅製の遺物や精緻な彫刻など、カトマンズの寺院を代表する品々を鑑賞できます。ヒマラヤ地方とインド東部のブースにある、9 世紀から 10 世紀にかけて作られた素晴らしい閃緑岩の石像は必見です。このブースにはモフラと呼ばれる、神々など信仰の対象が表現された仮面も展示されているのでお忘れなく。
インド各藩のブースでは南アジアの混成文化に焦点があてられ、ヒマーチャル プラデーシュ州の宝飾品や神の仮面、タミル ナードゥ州の彫刻などが見られます。
アジアティカ東洋美術館は、ビアリッツ市街中心部から徒歩でも 10 分足らずの距離にあり、公営バスの停留所が近いほか、美術館の正面入口前の道路に無料で駐車できます。
博物館は年中無休です。入館料には特別展示の入場料も含まれています。無料配布されるガイドブックには、館内展示品に関する豊富な情報が英語で記されています。英語、フランス語、スペイン語のオーディオ ガイドを借りることもできます。アジア美術に特に興味がある方には、ミュージアム ショップでアジア美術関連の書籍も売られています。詳細は博物館の公式ウェブ ページでご確認ください。