コロラド州のアラモサは山と砂漠に囲まれ、サン ルイス バレーの観光と商業の拠点です。この州きっての美しい自然を味わうには、まずはアラモサから旅をスタート。
アラモサとは、スペイン語で "ハコヤナギの土地" という意味。その名の通り、美しいハコヤナギの木が街の通りやこの地域を流れるリオ グランデ川沿いを彩っています。
1870 年代にデンバー アンド リオ グランデ鉄道が敷かれ、このエリアの人口が大幅に増加しました。サン ルイス バレー歴史博物館では、ネイティブ アメリカンの先住民、ヨーロッパからの入植者など、19 世紀後半までの歴史について展示されています。
アラモサにはアダムス州立大学があります。約 3,500 人が学ぶ、小ぢんまりとした文系の大学です。キャンパス内のリチャードソン ホールにあるルーサー ビーン博物館には、この地域に伝わる芸術作品や文化財が展示されています。目玉は、ネイティブ アメリカンの陶芸品や織物、その他の芸術作品。
市街地にあるファイアドワークス ギャラリーにも立ち寄ってみましょう。さまざまな作風の現代アート作品が展示されています。気に入ったものがあれば購入も可能。もちろん、見るだけでも行ってみる価値あり。
サン ルイス バレーの一番の見どころと言えば、何と言ってもグレート サンド デューンズ国立公園です。アラモサから 54.7 km に位置するこのエリアには、北米で最も高低差のある砂丘が広がり、ハイキング、そり遊び、キャンプなどが楽しめます。
アラモサ国立野生動物保護区では、この地域に生息する野生動物と出会えます。この保護区は大半が湿地帯。ハイキング コースを少し歩けば、野鳥、シカ、コヨーテ、ビーバーなどが見られるかも。
鳥を見るなら、人気のモンテ ヴィスタ国立野生動物保護区へ。アラモサの市街地から車で 25 分の場所にあります。保護区内には道が巡らされており、初春になると北へ向かうカナダヅルが飛来するため、観光客がどっと押し寄せます。
大部分が砂漠で占められていることからわかるように、サン ルイス バレー エリアにはほとんど雨が降りません。夏は不快な暑さになることはほとんどなく、夜は非常に冷え込むことも。アラモサとその近郊を見て回るには、レンタカーが便利です。