芸術、歴史、自然の美しさがひとつになった「ルツェルンのライオン」は、スイスで最も人気のある歴史的記念碑です。
絵になる背景と歴史的意義を兼ね備えたルツェルンのライオン像 (ドイツ語でルーヴェンデンクマール) はヨーロッパで最も有名な彫刻作品のひとつです。いろいろな意味で、この記念碑はヨーロッパが一体であることを象徴しています。スイスにある記念碑ですが、デザインを手がけたのはデンマークを代表する彫刻家ベルテル・トーヴァルセンで、実際に石を彫ったのはドイツ人の石工ルーカス・アーホルンです。
1821 年に完成したこのライオン像は、フランス革命で命を落としたスイス人衛兵の慰霊碑として作られました。暴徒と化した群衆がテュイルリー宮殿を襲ったのは 1792 年のことです。スイス傭兵 (ようへい) はフランス王家を守ろうとして戦いましたが、700 人以上が命を落としました。ルツェルン出身のあるスイス人士官は当時休暇を取っていましたが、この虐殺を耳にしてやむにやまれぬ思いで、倒れた同朋を追悼する慰霊碑を故郷の町に作ることにしたのです。




