ケープタウンのどこにいても、アイコン的存在のテーブル マウンテンが、世界有数の雄大な背景となって視界に現れます。ハイキング、またはゆったりとロープウェイを利用して頂上に行ってみないことには、この南アフリカ港湾都市への旅行は完結しません。息をのむような眺望は、アフリカ全土でも屈指の光景として知られています。
アフリカーンス語で "カープスタット"と呼ばれるケープタウンは立法府所在地で、ヨハネスブルグに続き 2 番目に人口の多い都市です。南アフリカ国内では最も多く旅行者が訪れます。
この街の歴史は、建築の中に刻まれています。植民地化を進めたオランダの名残りは、"ケープダッチ" と呼ばれるユニークな建築様式に残っています。正面に装飾的な切妻のある家々を探してみてください。ボ カープ地区では、カラフルな家並みとイスラム寺院のミナレットにマレーシアの影響を見ることができます。
豊かな多国籍文化から、国内でも最も美味しいと言われる食べ物もいくつか生まれています。ボ カープ地区の屋台で、スパイシーな肉料理ボボティーなどの地元料理を試してみましょう。ビクトリア アンド アルフレッド ウォーターフロントの高級レストランで、新鮮なシーフードを味わってみるのもいいでしょう。
湿度が低いので夏の暑さはしのぎやすいですが、冬は雨が多い気候です。雨が降ったら、ユダヤ博物館、スレイブ ロッジ、南アフリカ海事博物館などで街の歴史を学びましょう。近くのロベン島で、かつての収監者から逸話を聞くのも興味深いでしょう。ネルソン マンデラ元大統領が、アパルトヘイトが撤廃される前に収監されていた場所です。
野生的な海岸線が、街と半島を囲んでいます。美しいセント ジェームズでゆったりとくつろいだり、キャンプス ベイ ビーチから12 使徒の山並みを眺めたり、景色のいいハウト ベイの辺りをドライブしたりしてみませんか。テーブル マウンテン国立公園は、ケープ半島の 75 % を占めています。ボルダーズ ビーチでアフリカペンギンと顔を突き合わせたり、喜望峰でトレイルを歩きながらバブーン (ヒヒ)、アンテロープ、クジラなどを見たりすることができます。
ケープタウンは、南アフリカの南西海岸に位置しています。市街と周辺一帯は車で回るのがいいでしょう。極度の貧困に苦しむ地域も存在しますので、安全に配慮することが重要です。南アフリカの標準からすると街は比較的安全ですが、必要な警戒は怠らないようご注意ください。貴重品は持ち歩かず、車を運転する際にはドアをロックし、通常よく警備されている観光エリアからむやみに出ないようにしましょう。