多岐にわたるジャンルがうまく組み合わされた展示室を回って、19 世紀の巨匠や先住民芸術家、ヨーロッパからの移民や近代画家による作品をご覧ください。

絵画や彫刻を鑑賞したりデジタルアートの展示を楽しんだりできる「西オーストラリア州立美術館」。この創造的空間でゆっくりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょう。東南アジアや太平洋の島々の先住民の作品や、オーストラリアのアボリジニアートが目に付きますが、有名無名を問わず、世界中の美術作品も見ることができます。 1895 年に建てられたこの美術館の近代的な建物には、西オーストラリア州で最大規模の公共コレクションが所蔵されています。特に充実しているのが、環インド洋地域の美術。その興味深い文化に西オーストラリア州が接していることは、展示作品にそのまま反映されています。「エニシングゴーズ」の展示室では、現代アボリジニアートの初期作品や、1970 年代から 80 年代にかけてのポップアートや概念芸術の作品をご覧いただけます。パパニア出身のアボリジニアートの先駆的画家 Kaapa Tjampitjinpa の魅力的な絵画や、バーバラ・ヘップワースの彫刻をじっくりと鑑賞してください。19 世紀から 20 世紀初期の作品が集められた展示室「ヒアアンドゼア」。ここには、オーストラリアの有名な画家サー・ハンズ・ヘイセンによる水彩風景画や、世界的に名高いロダンの彫刻があります。次は「メニーモダニズム」の展示へ。ヘンリー・ムーアなど、20 世紀のイデオロギー闘争や社会変革に呼応した作品を観ることができます。グローバル化や環境問題、政治紛争を取り上げた現代的な作品が並ぶ「エクスパンディングフィールズ」の展示ものぞいてみてはいかがでしょう。抽象画や、オーストラリア出身の写真家マックス・パムの作品、奇抜ながらも魅力的な彫刻などがご覧いただけます。ビデオ展示などの映像アートもお楽しみください。この美術館では、ガラスや陶磁器作品、ファン・ゴッホの絵画やニューヨーク近代美術館所蔵の写真作品などのさまざまな特別展も、定期的に行われています。滞在中にどんな展示があるのかは、公式ウェブサイトでご確認ください。西オーストラリア州立美術館は、パースの中心に位置する「パース文化センター」内にあります。車で来館される場合は、市営駐車場の標識を探してください。屋根付きの駐車場がご利用いただけます。美術館の休館日は、毎週火曜日と主要な祝日です。入場は無料ですが、寄付が求められます。また、主要な展示では、入場料が必要な場合もあります。カフェやレストランは、文化センターのエリア内にあります。