何千年も前に人の手によって造られたリング状の構造物。当時の文化を学ぶと同時に、造られた目的に思いを馳せましょう。
ウッドヘンジは、紀元前 2300 年に造られた環状木柱列です。近くのストーンヘンジと比べるとあまり知られていませんが、こちらは、その名の通り、人々が木柱を利用して、心のよりどころとなる場所を造りました。現在では木柱はなくなり、代わりにコンクリートのマーカーが立てられています。ウッドヘンジが造られた理由については、宗教のため、防衛のためなど、さまざまな説があります。
ここは観光客も少なく、とっても静か。何千年も昔に木の構造物があったことを示すこの場所で、子供たちを遊ばせるのも楽しそうです。この場所の歴史を簡単に解説した案内板があるので、それを読みながら、この構造物の使用目的は一体何だったのか、友だち同士で意見を交わしてみるのも面白いかも。歴史学者の間では、鉄器時代やローマ時代に何世紀にもわたって儀式的な用途に使用されてきたという説が一般的。
6 重の楕円を描くようにたくさんの柱穴があり、木柱が立っていたと考えられています。現在では代わりにコンクリート ブロックが楕円を描いています。写真に残したい何とも不思議な景色です。6 重のリングの外側には、それを取り囲むように直径 110 m の円形の溝がありますが、今ではほとんど消えてしまい、かろうじて見えるくらいです。
写真を撮るなら少し高いところからがおすすめ。そうすれば、リングの形が分かります。イングランドの田舎の牧草地の真ん中にあるウッド ヘンジ。このエリアで 1925 年に行われた発掘作業で発見されました。地面に黒い点がいくつも現れ、かつて木柱が立っていた柱穴であることが分かりました。
緑の多いウィルトシャーの大地に伸びる小道を西に向かって歩いていくと、ストーンヘンジがあります。ストーンヘンジでは、新石器時代と青銅器時代を今に伝える遺跡について、さまざまなことを学べるガイド ツアーが利用できます。
ウッドヘンジは無料。昼間なら誰でもいつでも行くことができます。
ウッドヘンジは、デュリントン村近くの、エイヴォン川が急カーブを描く場所の西側にあります。ソールズベリーからは北に約 16 km のところ。この地域には他にも考古学的遺跡がたくさんあり、ウッドヘンジから西へ 3.2 km 行くと、ストーンヘンジがあります。アクセスには、ソールズベリーとウッドヘンジの間を走る定期バスの利用をおすすめします。