ウエストゲート博物館は古代の要塞の中にあります。絞首刑後の遺体を吊るすための鉄製のかごを見学したり、甲冑を身に着けてみたりできます。また、銅版画に挑戦して、この古い監獄に収容されていた囚人たちが壁に残した落書きを見ることもできます。
博物館は、街に唯一残る門楼の中にあります。この門は、ウィンチェスターの目抜き通りの 1 つを守っていました。16 世紀から 18 世紀までは債務を払うことができない者を収監する債務者監獄として使われていました。大勢の罪人が死刑に処せられる前にここで過ごしました。
博物館の 1 階では、美しく装飾された天井が迎えてくれます。これは、ウィンチェスター カレッジの学生たちがデザインしたもの。伝統的なチューダー様式の芸術品に似ています。時の有力者の肖像画も数点飾られています。壁の下の方にも注目。収監者があちこちに走り書きした落書きがあり、不気味な雰囲気を醸し出しています。自分の名前を刻みつけたものや、絞首刑に送られるまでの日数をカウントダウンしているものもあります。
博物館には、ウィンチェスター周辺郊やこの監獄で見つかった文化財が展示されています。一式の重りと秤は、罪人の債務を数えるのに使われていました。また、絞首刑後の遺体を吊るす鉄製のかごは、大勢の囚人たちの恐ろしい末路を思い起こさせます。
チューダー朝とスチュアート朝の時代の貸衣装が揃っているので着てみれば、数百年前にウィンチェスターの庶民がどのように暮らしていたのかを肌で感じることができます。ブーツを履いて甲冑に身を包み、剣を持てば、この街を守る中世の兵士の気分を味わえるかも。銅版画製作は大人から子どもまで楽しめます。子ども連れならクイズに挑戦するのもおすすめです。
ウエストゲート博物館は、ウィンチェスター中心部を走るハイ ストリートにあります。7 月と 8 月は毎日営業。その他は 3 月から 10 月まで週末のみの営業です。入場は無料です。