ウォルターズ美術館には 55 世紀にわたる美術品が展示されています。そのコレクション数は 3 万 5 千点以上にのぼり、古代の写本や 19 世紀ヨーロッパの作品、紀元前 6 千年に始まった古代エジプトの彫刻など、貴重な品々を見ることができます。また、どの年代の方でも楽しめる独創的なプログラムが用意されています。
ウォルターズ美術館の始まりは、南北戦争時にさかのぼります。南北戦争中、ウィリアム・ウォルターズは家族を連れてボルチモアからヨーロッパに移り住み、19 世紀の美術品を収集し始めました。その後、ボルチモアに戻ったウィリアムは、自宅を美術館として折に触れて開放することにしました。1894 年にウィリアムが亡くなった後も、息子のヘンリーによってさらに価値のある作品がコレクションに加えられ、1909 年には 3 つの古い邸宅を改装して宮殿のような美術館が建てられました。それがウォルター美術館としてオープンしたのは 1934 年のことです。
広々とした館内をゆっくりと歩いて、古代ギリシャの像やエジプトのミイラ、イスラムの写本や中世の象牙の彫刻、アールデコの宝石や古代ローマの石棺など、貴重な品々をご鑑賞ください。中でも圧巻なのが、膨大なコレクションを誇る彩飾写本で、その中には世界初の印刷書籍も含まれています。展示品についてより深く知りたければ、案内所で無料の音声ガイド機器を借りるか、無料のガイド ツアーに参加しましょう。
ハッカーマン邸では、美しい装飾の施された天井とティファニー製のガラスのドームの下で、アジアの上質な美術品を鑑賞することができます。立派な螺旋階段をのぼった先に広がる竹に囲まれた静かな空間では、心休まる時間をお過ごしください。
館内には子どもも楽しめるファミリー アート センターがあり、週末には作品を作ったり、おはなしを聞いたり、仮装したりする催し物やちょっとしたアクティビティが開催されるので、ぜひお立ち寄りください。
ウォルターズ美術館はマウント バーノン文化地区に位置し、インナー ハーバーから北へおよそ 1.6 km (1 マイル) の場所にあります。入館は無料で、定休日は月曜日と火曜日です。木曜日は夜まで営業していて、遅い時間に作品を鑑賞することやカフェで食事を楽しむことができます。スペシャル イベントが開催されることもあるので、詳細は美術館のホームページでご確認ください。通りを挟んだ向かいに有料の駐車場があります。無料シャトルバスのチャーム シティ サーキュレーターをはじめとする、複数の公共の交通機関が止まるので便利です。