今も愛される大作曲家プッチーニの邸宅。「ラ ボエーム」、「トスカ」、「蝶々夫人」などの名作が生まれた部屋などを見学できます。
イタリアを代表する作曲家ジャコモ プッチーニは、1891 年に家族を連れてトッレ デル ラーゴに移り住みました。かつての望楼を利用したこの家は、澄んだ水面をたたえるマサチュッリコ湖の美しい自然と閑静な雰囲気に包まれています。
現在、プッチーニ邸は博物館として一般公開されており、丁寧に保存された邸内は当時の家具や美術品が展示され、プッチーニが弾いていたピアノや楽譜を書いていたテーブルなども見ることができます。クラシック音楽の愛好家なら、大作曲家の暮らしぶりに触れることができるだけでも胸が躍るでしょうが、プッチーニの作品をよく知らないという人でもこの邸宅の美しさは十分堪能できます。プッチーニ邸はパステルカラーの外壁に鎧戸のついた窓が特徴的な住宅。色鮮やかな花が咲く庭園も見事です。20 世紀初頭のイタリア人の生活を身近に感じられます。
プッチーニが自ら内装を手掛けたので、邸内のどの部屋にもプッチーニのセンスを見て取ることができます。プッチーニ夫妻の寝室では、アンティークの真鍮のベッドが鎮座しています。狩猟用具の並ぶ部屋や、アンティーク カーのタイヤなども興味深いものです。家族の肖像画を見ると、オペラの巨匠が確かにここで暮らしていたことが実感できます。邸宅の隣には礼拝堂があり、プッチーニの遺体が 1926 年に埋葬されました。
40 分のガイド ツアーに参加して邸内を案内してもらいましょう。少人数のグループのみ入場できるので、どの部屋も混みあうことなくゆっくり見学できます。毎年恒例のトゥレ デル ラーゴのプッチー二音楽祭の期間中は開館時間が変更になるため、正確な情報についてはプッチーニ邸の公式ウェブサイトで確認してください。音楽祭では、プッチーニ邸の隣にある野外劇場で演奏会を楽しめます。プッチーニ邸は月曜日の午前中とクリスマスは休館です。入場は有料。駐車場も利用できます。
